ネーム・ムーとネーム・ヤーン 豚ひき肉と豚皮の発酵ソーセージ

ネーム・ムー タイ料理

ネーム (แหนม) とは「ひき肉で作った酸味のある発酵ソーセージ」の総称。人気があるのは豚ひき肉と豚皮の細切りを使ったネーム・ムー (แหนมหมู) でしょう。ムー (หมู) とは「豚」のこと。なお、一般的にネームと言えば、ネーム・ムーを指します。そのまま生で食べますが、焼いても美味しいですよ。ネーム・ヤーン (แหนมย่าง) と言います。ヤーン (ย่าง) とは「焼く/炙る」の意味。

ネーム・ムー

生の豚ひき肉に、豚皮の細切り、ニンニク、塩、砂糖、蒸したもち米などを捏ね合わせた肉だねと生唐辛子を、現在ではビニール袋などに詰めて形を整えます。そのまま常温で自然発酵させて完成です。かつては、バナナの葉などで包んでいたのでしょう。今でも、朝市の屋台ではバナナの葉で包んだネームを見かけることがあります。

朝市の屋台のバナナの葉で包んだネーム
朝市の屋台のバナナの葉で包んだネーム

以下の写真は、フードフェスのネーム屋台の様子。スティック状と円錐形のネームがあります。

スティック状のネームと円錐形のネーム
スティック状のネームと円錐形のネーム

以下の写真は、大きさ違いを売っている円錐形のネーム屋台の様子。フードフェスでは大小の大きさ違いを用意していることが多いようです。小さいサイズは一口サイズ。

大きさ違いを売っている円錐形のネーム屋台
大きさ違いを売っている円錐形のネーム屋台

もちろん、スーパーマーケットでも売っています。今ではいろいろなメーカーのネームがありますが、ソーセージのようなスティック状のスタイルが多いですね。

スーパーマーケットのスティック状のネーム
スーパーマーケットのスティック状のネーム

私が初めて出会ったネームは円錐形のネーム。まずは見た目の形と唐辛子が原型のままで入っていること、食べたら酸っぱい、そして唐辛子はもちろん辛い。たいへん驚いたものです。かつては、コンビニやスーパーマーケットでも円錐形のネームを良く見かけたと記憶してますが、最近はあまり見かけません。

円錐形のネームの様子
円錐形のネームの様子

スティック状も円錐形のネームも食べやすい大きさにカットして、そのまま食べることができます。ネームの酸味に最初は戸惑うかもしれませんが、食べ慣れると美味しくなるものです。細切りの豚皮の食感が楽しいですね。ビールのお供は、ネームとピーナッツ!
辛いのが苦手な方は、唐辛子は外しましょうね。

カットしたスティック状のネーム様子
カットしたスティック状のネーム様子

時々「Buy 1, Get 1 Free」のプロモーション ...  我が家の嫁は、プロモーションのネームを見つけると基本的にまとめ買いです。ネームは冷凍保存が可能です。そうそう、ネーム入りのカイチャオやチャーハンも美味しいですよ。今日の我が家は、ネームチャーハン。冷凍ネームが重宝します。

ネーム入りのチャーハン
ネーム入りのチャーハン

ネーム・ヤーン

以下の写真は、街中の屋台のネーム・ヤーンの様子。ネームに串打ちして炭火で炙るスタイル。正確に言えば、ネーム・ムー・ヤーン (แหนมหมูย่าง) でしょう。サイクロークイサーンと一緒に売っている屋台もあります。

屋台のネーム・ヤーンの様子
屋台のネーム・ヤーンの様子
ネーム・ヤーンを焼いている様子
ネーム・ヤーンを焼いている様子
テイクアウトしたネーム・ヤーンの様子
テイクアウトしたネーム・ヤーンの様子

以下の写真がネーム・ヤーンに使われる平たいスタイルのネーム。一番簡単に作れるスタイルですね。タラートや街中の屋台で売っているネームはこのスタイルが多いですよ。

ネーム・ヤーンに使われる平たいスタイルのネーム
ネーム・ヤーンに使われる平たいスタイルのネーム

こぼれ話
ネームの作り方は簡単ですので、自家製のネームを作っている方が結構いるのだろうと想像しています。飲食業の方はもちろんですが、一般の方も。我が家では、嫁の知人宅の自家製ネームを時々分けてもらっていたことがありました。非常に美味しい円錐形のネームでした。

嫁の知人宅の手作りのネーム
嫁の知人宅の手作りのネーム

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