タイのレタスと言えば、グリーンリーフレタスでしょう。グリーンリーフレタスは、タイ語でパッカーホーム (ผักกาดหอม) と言います。アジアやヨーロッパが原産で、タイでは古くから栽培されているレタスです。生で食べる野菜の中で最も普及している野菜ですね。タイのお菓子であるサークーサイムーやカオクリアップパークモーの付け合わせの野菜もこのパッカーホームです。また、ヤムプラードゥックフーやクイッティアオルイスワンにも欠かすことができません。タイでは、非常に身近な野菜の一つなのです。
以下の写真は、フードフェスのクイッティアオルイスワン屋台の様子ですが、陳列スペースをパッカーホームでディスプレイしています。クイッティアオルイスワン屋台ではよく見る光景です。クイッティアオルイスワンの具材にはパッカーホームが必須なのです。
パッカーホームは、タラート(ローカルマーケット)やスーパーマーケットには必ず置いてありますよ。日本のリーフレタスの仲間であるサニーレタスは葉の先端が赤や赤褐色になっているけど、グリーンリーフレタスは全てがグリーンです。
韓国のサンチュのようにいろいろな物を包む使い方も良し、小さく千切ってサラダに入れるも良し、スープに入れるも良し ... スープに使う代表的なタイ料理にはガオラオルアットムーがあります。パッカーホームは、結構使い出がある野菜なので、同胞諸君、是非ご利用ください。
なお、サークーサイムーはパッカーホームで包んで食べると美味しいですよ。
そうそう、タイには、パッカーホームで包んで食べる料理にミヤンプラートゥー (เมี่ยงปลาทู) があります。
ところで ...
日本でお馴染みの玉レタス (アイスバーグレタス:Iceberg Lettuce) は、タイ語でパッカーゲーオ (ผักกาดแก้ว) と言います。日本の玉レタスでと同じ食感です。最近では、バンコクのタラートやスーパーマーケットにはほぼ置いてあります。品質の良い玉レタスが増えています。
なお、最近ではロメインレタスも品質の良いものが増えています。タイ語でパッカーロメイン (ผักกาดโรเมน) と言います。バンコクのパブレストラン的な店ならメニューにシーザーサラダがあると思いますよ。ガイヤーン(ローストチキン)が乗っているシーザーサラダを薦められるかも?
その他のタイのレタスの仲間を紹介してみます。タラートの八百屋やスーパーマーケット、サラダなどで見かけることができると思いますよ。
オークレタス (Oak Lettuce)
グリーンオーク (กรีนโอ๊ค) とレッドオーク (เรดโอ๊ค) があります。グリーンリーフレタスとサニーレタスとの違いと同じで葉の先端が赤や赤褐色になっているのがレッドオーク。タイ語がないようなので、新しくタイで栽培が始まった品種なのでしょう。葉が非常に柔らかくて食べやすいのですが、反面、非常に傷みやすいレタスです。溶けるように傷みます。
フリリスアイスバーグレタス (Frillice Iceberg Lettuce)
タイ語の発音ならフィレイアイバーグ? (ฟิลเลย์ไอซ์เบิร์ก) かな? このレタスにもタイ語がないようなので、新しくタイで栽培が始まった品種なのでしょう。名前にアイスバーグと付いているように玉レタスのようにシャキシャキ感があります。最近、タラートの八百屋でも目にする機会が増えました。
タイには、山岳民族を助けるための農業支援を目的とした王室のロイヤルプロジェクト (Royal Project Foundation:โครงการหลวง) があるのですが、いろいろなレタスが指定されています。このプロジェクトの恩恵でタイの野菜は見違える程素晴らしくなりました。