グラジャップカオクワーイ タイの茹でた菱の実 

グラジャップカオクワーイのアイキャッチ タイの食材

菱の実を見つけたので紹介してみよう。タイ語でグラジャップカオクワーイ (กระจับเขาควาย) と言う。グラジャップ (กระจับ) は「ひし」、カオ (เขา) は「角(つの)」、クワーイ (ควาย) は「水牛」の意味。その姿が角のある水牛の顔に見えることからのネーミングなのだろう。
以下の写真が、グラジャップカオクワーイの様子。確かに角のある水牛の顔に見えると思う。タイの菱の実は黒くて巨大なのだ。なお、塩茹でして食べるのが一般的。

角のある水牛の顔に見えるグラジャップカオクワーイの様子
角のある水牛の顔に見えるグラジャップカオクワーイの様子

以下の写真が、塩茹でしたグラジャップカオクワーイを売っている屋台の様子。早速、一袋を購入。

グラジャップカオクワーイを売っている屋台の様子
グラジャップカオクワーイを売っている屋台の様子

殻が硬いので殻剥きに苦労するのが難点。一般的には石やハンマーで叩いて殻を割るのだが、今回は家にあったプライヤーで殻の下側を挟んでむしり取るように剥いてみた。慣れると効率的に綺麗に剥けるのである。

プライヤーでグラジャップカオクワーイの皮を剥いている様子
プライヤーでグラジャップカオクワーイの皮を剥いている様子

以下の写真が殻を剥いたグラジャップカオクワーイの様子。中身はハートの型をしているのだ。茹で加減の違いだろうか、身質が柔らかめのモノと硬めのモノがある。柔らかめのモノは茹でた落花生またはカヌンの種の風味と食感に、硬めのモノは硬めの茹で栗の風味と食感に近いと思う。なお、ほんのりとした甘味がある。

殻を剥いたグラジャップカオクワーイの様子
殻を剥いたグラジャップカオクワーイの様子

タイ中央部のアーントーン県、チャイナート県、ナコーンサワン県、スパンブリー県などで栽培が行われているらしい。なお、スパンブリー県のヘーオは有名だが、同じ水生植物であるグラジャップカオクワーイの栽培も盛んらしい。バンコクでは、グラジャップカオクワーイを見かける機会はそう多くないと思うが、もし見かけたら是非挑戦してみて欲しい。

こぼれ話
以下の動画は、石臼の叩き棒を使って叩いてグラジャップカオクワーイの殻を剥く様子。参考まで ...
YouTube:https://www.youtube.com/shorts/XD8WtwbAe70
以下の動画は、タイ公共放送 (Thai PBS) のスパンブリ県スリプラチャン地区のグラジャップカオクワーイの栽培風景。
YouTube:https://www.youtube.com/watch?v=oiXjg8Tvu_k