アイティームガティ・ボーラーン 昔ながらのココナッツミルクのアイス

アイティームガティ・ボーラーン タイのお菓子

熱いタイには、アイティームガティ・ボーラーン (ไอศครีมกะทิโบราณ) が面白い。アイティーム (ไอศครีม) とは「アイスクリーム」、ガティ (กะทิ) とは「ココナッツミルク」、ボーラーン (โบราณ) とは「昔ながら/古代」の意味です。アイティームガティ・ボーラーンとは、昔ながらの作り方のココナッツミルクのアイスのこと。甘いこってり系のアイスクリームとは違い、ほどよい甘さのさっぱり系のアイスです。

バンコクには、ひき売りのアイスクリーム屋台があります。このアイスクリーム屋台は、安いチョコレートアイスやストロベリーアイスの他に、アイティームガティ・ボーラーンも持っています。コーンとカップの選択ができます。また、コッペパンなどのパンを用意している屋台もあり、アイスをパンに挟むこともできます。幾つかのトッピングを用意している屋台もあります。もちろん、私はココナッツミルクのアイス、アイティームガティ・ボーラーンの一択ですね。

ひき売りのアイスクリーム屋台の様子
ひき売りのアイスクリーム屋台の様子

以下の写真は、コーンに入れたアイティームガティ・ボーラーンの様子。

コーンに入れたアイティームガティ・ボーラーン
コーンに入れたアイティームガティ・ボーラーン

以下の写真は、カップに入れたアイティームガティ・ボーラーン。カップならトッピングを入れることもできますね。カップを使うとたくさんのアイスを入れることができるので、値段が高いのが一般的。すくい取るアイスの量で値段が違うのですよ。

カップに入れたアイティームガティ・ボーラーン
カップに入れたアイティームガティ・ボーラーン

以下の写真は、パンに挟んだアイティームガティ・ボーラーンと用意しているトッピングの様子。トッピングの上にたくさんのアイティームガティ・ボーラーンが乗っています。パンとの相性もバッチリですよ。

パンに挟んだアイティームガティ・ボーラーン
パンに挟んだアイティームガティ・ボーラーン
アイティームガティのトップングの様子
アイティームガティのトッピングの様子

もちろん、レストランやフードコートでもアイティームガティ・ボーラーンが食べれます。街中には専門店もあります。
以下の写真は、専門店のアイティームガティ・ボーラーン。ココナッツミルクの脂肪分が多いので、こってり感があります。左側はルークチットとカオニャオ、右側はルークチットと黒豆のトッピングです。店によっては、たくさんの種類のトッピングがありますよ。

専門店のアイティームガティ・ボーラーン
専門店のアイティームガティ・ボーラーン
アイティームガティ専門店のトッピングの様子
アイティームガティ専門店のトッピングの様子

ところで、以下の写真のような屋台を見つけると嬉しくなりますねぇ〜。見ての通り「COCONUT ICE CREAM」「FRESH COCONUT JUICE」と書いてあります。

ココナッツミルクのアイスとココナッツジュースの両方を売っている屋台
ココナッツミルクのアイスとココナッツジュースの両方を売っている屋台

カップを使う安いタイプもありますが、ココナッツジュースを取った後のココナッツの実を器にしてくれるのです。器が大きいからアイティームガティ・ボーラーンもたくさん入ります。さらに、ココナッツの実の中の白い果肉も削って入れてもらえるのです。

アイティームガティをすくい取っている様子
アイティームガティをすくい取っている様子
ココナッツの実を器にしたアイティームガティ・ボーラーン
ココナッツの実を器にしたアイティームガティ・ボーラーン
ココナッツの果肉もあります
ココナッツの果肉もあります

アイティームガティ・ボーラーンの作り方は簡単です。
ココナッツミルクは脂肪分の多い一番絞りのフアガティ (หัวกะทิ)、コーンスターチ、砂糖、隠し塩を弱火〜中火でとろみがつくまでゆっくりかき混ぜます。必要なら風味付けにバニラエッセンス。その後、冷凍庫で凍らせて完成。もし、クリーミーに仕上げたいなら、凍ったアイスを砕いてジューサーなどで撹拌して、再度、冷凍庫で凍らせます。

参考レシピ
ココナッツミルク:500 ml
グラニュー糖:100 g
コーンスターチ:大さじ3
塩:小さじ 1/2
バニラエッセンス:小さじ1(入れなくてもOK)

ココナッツミルクは、沸騰させないように注意。そのため、殺菌処理をしてある AROY-D ブランドなどのココナッツミルクを使うと良いですね。なお、多くの水分を飛ばせば脂肪分が高くなるはずですが、お好みで調整してください。