中華系、特に海南島系のコミュニティーでカノムブア (ขนมบั่วะ) またはカノムイーブア (ขนมยี่บั่วะ) なる中華菓子を売っている屋台を見かけることがあります。見た目がカノムケン (ขนมเข่ง) に似ているが海南島の伝統的なもち粉の蒸菓子である薏粑 (yi bua) が源流。海南島系のタイの方々ならよく知っているお菓子なのですが、最近は見かける機会が減っているとのこと。なお、カノム (ขนม) とは「お菓子」の意味。

作り方は、細く削ったココナッツの果肉をパームシュガーで煮詰め、砕いたピーナッツや白胡麻を加えて作った餡をもち粉の生地で包んで丸めた後に、バナナの葉で作った容器に入れ蒸して完成。使う材料はタイの伝統菓子のカノムトムに似ているかも。

今でもお祝い事の時には家庭で作られいるらしい。同胞諸君、もし見かけたら挑戦してみてください。
こぼれ話
海南島の気候はタイとよく似ており、ココナッツとバナナも豊富で様々な料理やデザートに使われているとのこと。ところで、南海料理を源流に持つ代表的なタイ料理がカオマンガイですね。カノムジーンハイラム(海南粉)やナムケンサイの一種であるボキーヤもあります。さらには、クイッティアオルアなどのナムトック系のスープは、海南粉を参考にしたのだろうと言われています。

