トゥアキアオトムナムターン (ถั่วเขียวต้มน้ําตาล) とは、皮付きの緑豆を甘いシロップで煮た中華の「綠豆湯」が源流のデザート。トゥアキアオ (ถั่วเขียว) は「緑豆」、トム (ต้ม) は「煮る」、ナムターン (น้ําตาล) は「砂糖」の意味。なお、皮を剥いた緑豆は綺麗な黄色。金の豆 (トゥアトーン:ถั่วทอง) とも呼ばれ、タイのお菓子作りには欠かすことができない材料の一つで、日本の小豆のような存在。そして、皮付き緑豆のデザートの代表がトゥアキアオトムナムターンでしょう。至る所のデザート屋台で見つけることができるほどにポピュラーなデザートです。
トゥアキアオトムナムターンは、栄養価が高いのに非常に安いですね。今のバンコクの相場ならビニール袋にたっぷり入って 20バーツ程度だろうか? 甘いものが欲しい時、小腹が空いた時に重宝します。温かくしても冷やしても常温でも美味しいですよ。
作り方が簡単ですので自分で作るのも面白いでしょう。
皮付きの緑豆を良く水洗いして、一晩(4〜5時間以上)水に浸しておきます。水切り後、鍋に緑豆を移し、豆が踊る状態の水を入れて煮ます。沸騰したら中火にして、20分程度煮続けると豆が柔らかくなり始めます。途中、アクがたくさん出るのでこまめに取り除きます。様子を見ながら全体が柔らかくなったら、キビ砂糖と隠し塩を加え、適度に味が馴染む程度に煮て完成。豆に対する煮汁の水加減、加える砂糖の量も味見しながらお好みで ... 緑豆は粒が小さいので簡単に煮上がります。
なお、綺麗な澄んだシロップにしたいなら、煮上がった緑豆を水切りして、別に用意したシロップで茹で直すと良いでしょう。また、温かいものが欲しいなら別に用意した生姜湯で茹で直すのもあり。生姜湯仕立ては、トゥアキアオトムナムキン (ถั่วเขียวต้มน้ำขิง) と言います。トゥアキアオトムナムキンも人気があります。ナムキン (น้ำขิง) とは「生姜湯」を指します。
以下の写真が皮付きの緑豆。タイでは Raitip (ไร่ทิพย์) ブランドが有名ですね。英語で MUNG BEAN と書いてあります。スーパーマーケットで売っています。
興味のある方は以下も読んでください。皮を剥いた緑豆を煮て作ってます。