ルークターン (ลูกตาล) とは「オウギヤシの種子」のこと。ルーク (ลูก) とは「小さくて丸いものや子供」の意味。ターン (ตาล) とは「オウギヤシ」のことですが、木を指す場合はトンターン (ต้นตาล) です。
以下の写真は、街中の屋台で売っているルークターンの様子。早速、嫁が買うことに。
ルークターンは、そのまま食べることができますが、ルークターン・ローイゲーオ (ลูกตาลลอยแก้ว) にする方も多いでしょう。ルークターン・ローイゲーオとは「ルークターンのシロップ煮」のこと。食べやすくスライスしたルークターンを砂糖水で軽く煮るだけのデザートです。器に煮汁のシロップとルークターンを入れて、砕いた氷を浮かべて完成。涼しげでオシャレなデザートです。ローイゲーオ (ลอยแก้ว) とは、シロップにフルーツなどを浮かべたデザートの総称です。
てっきり、嫁はそのまま食べるものと思っていたところ ...
嫁 曰く「甘く砂糖で煮てよ。煮豆といっしょに食べる。」
嫁は私の作った「金時豆の甘煮」が大好きで、その煮豆に合う甘露煮を作れとのミッションのようです。今回は「ルークターンのシロップ煮」を作るのではなく「ルークターンの甘露煮」に初挑戦。ルークターンの甘露煮は、タイ語でルークターン・チュアム (ลูกตาลเชื่อม) と言います。
さて、
ルークターンの皮は非常に柔らかく皮付きのままで食べる強者もいるらしいが、剥いたほうが良いと思います。私も試しに食べてみましたが、皮には多少の苦味があります。
今回は、もちろん皮は剥きました。ルークターンの皮は、果物ナイフで簡単に剥けます。
適当にスライス
ルークターンの中には果汁が入っているので、その果汁も無駄にしないように。茹で汁に一緒に入れるようにします。柔らかい個体と硬い個体がありますね。硬い個体は気持ち薄めにスライスすることにします。そのままでも食べれますので、スライスしながら食べて硬さを確認します。
煮汁の準備
鍋にスライスしたルークターンと浸る程度の水を入れ、多分 100g 強と思うブラウンシュガーも。ブラウンシュガーの量は、途中で調整すれば良いとの考えで非常にいい加減。多少甘いと感じる程度の煮汁から茹で始めることに。ひと摘みの塩の代わりにスプーン大 1弱の醤油も加えました。どうして、ブラウンシュガーかって、白い砂糖が無かっただけのこと。55555 ...
煮る
強火から煮立ったら中火。ルークターンは、想像以上のアクが出るので、綺麗に除去。煮ても柔らかくなる様子が無く、硬さは煮る前と変わらない感じかな? 今回はブラウンシュガーのみなので、砂糖の染み込み具合が見てとれました。しか〜し、硬い個体の本当に硬い部分には全く染み込みません。適度に煮詰まってきたので終了。煮詰た時間は 20〜30 分程度かな?
試食の感想
硬い部分は、硬いココナッツの果肉のようです。コリコリ感。煮たら硬さが増した感じです。
このコリコリ感が好きな方もいるとは思うけど ...
作る側の手間を掛ける意味が見つからない。生でそのまま食べるか、ルークターン・ローイゲーオの方が良いと思いますよ。55555 ...
なお、タイには、ルークターン以外にもルークチット (ลูกชิด) やルークジャーク (ลูกจาก) のような違うヤシの木の種子もありますよ。