タイの果物 サラ・スマリー(新種のスネークフルーツ)

スネークフルーツ タイの果物

近所のタラート(ローカルマーケット)に出かけたところ、半ば強制的に味見をさせられたフルーツ。それは皮を剥いたサラ (สละ) の果肉で、和名は「サラクヤシ」とのことでヤシ科の植物の果実。英名は「Salak」です。

スネークフルーツ
タラートの皮を剥いサラの果肉(スネークフルーツ)

サラの果皮はヘビの鱗ような形状なので、スネークフルーツ (Snake Fruit) とも呼ばれています。果皮にはトゲ(棘)があるのですが、果皮付きの果実を数個づつザルに入れてシャカシャカと振ればトゲが取れるので、その後は頭から果皮を剥けばそれほど難しいことではありません。しか〜し、それも面倒なので、ソムオーのように果皮を剥いて売っているのですね。

スネークフルーツ
果皮はヘビの鱗ような形状でトゲ(棘)がある

このスネークフルーツは、サラ・スマリー (สละสุมาลี) なる新しい品種で、現在人気のスネークフルーツとのこと。さて、味見の結果ですが、ジューシーで甘く、ほんのりと酸味があり、女性好みのテイストですね。かつて食べたスネークフルーツは酸味が強い印象があったのですが、このサラ・スマリーは、非常に美味しいです。スネークフルーツに限らずタイの果物、特にバンコクの果物業界は新しい品種/人気の品種による新陳代謝のスピード感は半端ないのです。
以下の写真の案内が、スネークフルーツの上に。サラ・スマリー (สละสุมาลี)、ワーン・ジアップ (หวานเจี๊ยบ) と書いあります。ワーン・ジアップとは「とても甘い」の意味。

スネークフルーツ
スネークフルーツの上の案内 サラ・スマリー (สละสุมาลี)

とのことで、我が家の嫁は、皮無しのスネークフルーツ1Kg を購入。果肉は黄みがかったオレンジ色です。2つの果肉がくっついているものが多いですね。2つに分けてから食べてください。なお、果肉には薄皮が付いているものがあります。もし、口当たりが悪いなら薄皮を剥いて食べると良いですよ。

スネークフルーツ
皮を剥いたスネークフルーツの様子

果肉の中には大きな種がありますので、吐き出しましょう。

スネークフルーツ
果肉の中には大きな種

ところで、タイには伝統的なスネークフルーツの食べ方にサラ・ローイゲーオ (สละลอยแก้ว) があります。果肉の中の種を上手に取って甘いシロップ(砂糖水)で煮てから、煮汁のシロップとスネークフルーツを器に入れ氷を浮かべたデザート。ローイゲーオのローイ (ลอย) は「浮く」の意味、ゲーオ (แก้ว) は「ガラス」の意味。ローイゲーオとは、シロップにフルーツなどを浮かべたデザートの総称。甘いシロップとスネークフルーツの酸味を楽しむデザートなのです。

サラ・ローイゲーオ
スネークフルーツの伝統的な食べ方 サラ・ローイゲーオ

しか〜し、新しい品種のサラ・スマリーは、そのまま食べても甘くておいしいフルーツなのです。タイのフルーツの中では値段が高いかもしれません。今回のタラートは値段が高い可能性がありますが、皮無しのスネークフルーツは1Kg で 150バーツ。
是非、機会がありましたら、サラ・スマリーに挑戦してみてください。

こぼれ話
以下の写真の下側は、サラ・スマリーですが、上側のサラは、色と形が違いますよね。サラ・インドー (สละอินโด) なる品種。インドーとは「インドネシア」を指します。サラ・インドーは、インドネシアの品種。タイでも栽培されているとのことですが、インドネシアからの輸入品かもしれませんね。私は食べたことがありませんが、この品種も美味しいとのこと。なお、英名の「Salak:サラク」は、マレー(インドネシア)語とのこと。そして、タイ語は「サラ」...

スネークフルーツ
下側は、サラ・スマリー
上側は、サラ・インドー