かつてのタイ産イチゴと言えば粒が小さく酸っぱくて美味しくないのだが、最近の新種のタイ産イチゴは粒も大きく甘くて美味しい。イチゴはタイ語でサトロベリー (สตรอว์เบอร์รี) と言う。英語の Strawberry がタイ語化したのだ。今年は朝市や屋台フェスでの新種のタイ産イチゴ屋台の多さに驚きを隠せない。生産量が増え価格も安くなりバンコクの市場にも大量に流れ始めたのだろう。ついに、安くて美味しいタイ産イチゴがバンコクでも手軽に買えるようになったのだ。
さてさて ...
屋台には量り売りとパック詰めスタイルがあるが、多くの屋台では味見をさせてもらえる。新種のタイ産イチゴを知らない方が多いからだろう。




量り売りとパック詰めの両方を扱う屋台の場合、赤みの強い美味しそうなイチゴを集めてパック詰めにしている様子で多少の割高感は否めない。なお、白い部分のあるイチゴでも放置しておくと赤くなる。1kgあたり、0.5kgあたり、100gあたり、1パックあたりと屋台の値段の表示方法に統一感がない。イチゴの品種や品質により値段に違いがあるが、100gあたりでみると 16バーツ 〜 40バーツ程度が相場。


以下の写真は屋台フェスなどで見かけるプラコップ入りのイチゴの様子。このスタイルは 20バーツが相場だろう。

以下の写真は朝市と屋台フェスでのイチゴ屋台の様子なのだがプライカードを見て欲しい。




朝市のイチゴ屋台のプライスカードには、チェンマイ パン80 (เชียงใหม่ พันธุ์80)、1kg 400バーツ、0.5kg 200バーツ、パック詰め 200バーツと書いてある。屋台フェスのイチゴ屋台のプライスカードには、パンワーン80 (พันธุ์หวาน80)、100g 25バーツ、0.5kg 120バーツと書いてある。ちなみに、パン (พันธุ์) は「品種」の意味。
ここで注目したいのが「80」の文字。タイには山岳民族を助けるための農業支援を目的とした王室のロイヤルプロジェクト (Royal Project Foundation:โครงการหลวง) があるのだが、この中にイチゴもある。
プララーチャターン80:https://royalproject.org/products/pdtail/40/810
プララーチャターン88:https://royalproject.org/products/pdtail/40/811
プララーチャターン (พระราชทาน) とは「王室が与えた」のような意味で名誉あることなのだ。そして「80」は品種番号。イチゴの品種改良には古い歴史があり他にも多くの品種番号もあるようだ。品種80は日本種をタイの風土に合わせた改良種で甘みとほのかな酸味があり、ジューシーで形も良く、他の品種よりも香りが強い。非常に人気がありロイヤルクイーン (Royal Queen) とも呼ばれている。なお、この品種80の開発には日本人技術者が深く関わっているのだ。
ところで ...
果物と言えば辛味をほとんど感じない甘いプリックグルア (พริกเกลือ) を付けて食べるのが一般的だが、イチゴの場合ちょっと違う。唐辛子パウダーの変わりに梅パウダーを使ったプリックグルアブアイ (พริกเกลือบ๊วย) が人気。ブアイ (บ๊วย) とは「梅」のこと。タイ人は甘いだけのフルーツより多少酸味のあるフルーツを好むので、砂糖の甘みと梅の酸味が良い仕事をするのだ。かつての美味しくないイチゴを美味しく食べる知恵なのかもしれない。
以下の写真は、屋台フェスで買ったイチゴの様子。プリックグルアブアイが付いている。


この梅パウダーをタイ語でポンブアイ (ผงบ๊วย) と言う。ポンブアイと砂糖、少々の塩を混ぜ合わせればプリックグルアブアイの完成。もちろん、新種のイチゴはプリックグルアブアイを使わずとも当然美味しい。プリックグルアブアイやポンブアイはオンラインショップで買えるようだ。イチゴのみならず他のフルーツでも OK である。

街中で見かけるイチゴの多くはこの品種80。北部地域を中心に栽培農家も増えているとのことで、まずます身近なフルーツになることだろう。同胞諸君、品種80を見つけたら是非とも挑戦してみて欲しい。
こぼれ話
美味しいイチゴと言えば日本産だが値段が高い。最近のドンキなどでは日本産イチゴが安く売られていることがあるが、まだまだ庶民には高嶺の花。韓国産イチゴは日本産と比べてかなり安いが、韓国産のフルーツは買う気にはなれない同胞も多いことだろう。私もその一人。
以下の写真はスーパーマケットの韓国産イチゴと日本産イチゴの様子。なお、日本産イチゴは産地やブランドで価格が違うし、いつも置いてあるとは限らな。



以下は、昨年のとあるデパートの日本産イチゴの様子。産地/ブランドで価格に違いがあるが、1箱 2,000バーツ 〜 8,000バーツと驚きの価格。
