最近のバンコクの街中のフレッシュジュース屋台で目にする機会が増えたのが、ザクロのフレッシュジュース。ザクロは、タイ語でタプティム (ทับทิม)、ザクロジュースはナームタプティム (น้ำทับทิม) と言います。ナーム (น้ำ) は「水」のこと。あれよあれよという間に、ザクロジュースとパッションフルーツジュースを扱うフレッシュジュース屋台で溢れ返った印象です。赤いザクロジュースと黄色いパッションフルーツジュースを並べて飾ってある光景をよく見かけます。
ザクロジュースを初めて飲んた時 ... ビックリ ... 甘いのですよ。子供時代に日本で食べた記憶では酸っぱいフルーツのイメージだったのですが ... 海外のザクロは違うのですね。ザクロのイメージが完全に変わりました。多少の酸味がある品種もあるようですが、私の飲んだ経験では、ほのかな渋味を感じたことはありますが、酸味を感じたことはほとんどありません。
タイでは、ザクロは健康に良いとのことで人気が高まっているようです。他のフレッシュジュースと比べると値段が高いのですが、まだ飲んだことが無い方、一度挑戦してみてください。
ところで、ザクロの話 ...
朝市などのフルーツ屋台でもザクロを売る光景を目にするようになりました。ただし、市場に出回っているザクロのほとんどは海外からの輸入品。安価なものは主に中国やベトナムから、高価なものはインド、スペイン、イスラエルからの輸入が多いとのこと。
日本と同じようにタイにも古くからザクロはあったとのことですが美味しくないらしい。それと比べ、輸入ザクロは、果実が大きい上に果肉が甘く、種は柔らかいので種も食べられるとのことで、ザクロ人気が高まっているのです。
そうそう、ザクロの原産は中東との説もあり、古代から栽培されいるポピュラーなフルーツの一つ。何度か中東系と思われる方がたくさんのザクロを買っている姿を見たことがあります。やはり、慣れ親しんだフルーツなのでしょう。
以下の写真の屋台のザクロには「ทับทิมตูนิเซีย」と書いてあります。チュニジア産のザクロのようです。
以前からタイでは、良質のザクロの研究開発が行われているようですが、タイの気象条件にも適しているだろう品種が見つかったらしく、本格的な商業栽培を可能とすべく目下取り組んでいるとのこと。タイ産のザクロも一部、市場に出ているようですね。ザクロの味が気になる方は、いろいろと食べ比べてみてください。なお、フレッシュジュース屋台やフルーツ屋台で、売り子に産地を聞いて、まともな答えを期待してはダメ。彼らは気にしていないのです。ここはタイランド、マイペンライですよ 55555 ...
タイには、ザクロの果肉に見立てた面白い食べ物があります。興味のある方、参考まで ...
こぼれ話
私がタイに住み始めた頃の記憶では、街中のフレッシュジュース屋台と言えば、皮の汚い小さなみかんを手押しの搾り器で作っているみかんジュース屋台。もちろん今でもありますが ... 最近では搾りたての人参ジュースまで売っている野菜系のフレッシュジュース屋台すら見かけることができるのです。絞り器、ジューサー等の進歩があるのは言うまでもないことですが ... タイでも健康志向が高まっているのは間違いないでしょう。
そうそう、赤い色のジュースには、ビートルートジュースもありますので、ザクロジュースとお間違えなきように!! ビートルートジュースは値段が安いですね。ボトルサイズにもよりますが、20バーツ程度ならビートルートジュース、50 〜 60バーツまたはそれ以上ならザクロジュースかな〜?
以下の写真は、朝市やローカルマーケットのジュース屋台の様子。BTS の駅やフードフェスなどで綺麗に並べて売っているジュースと中身は変わらないと思いますよ。値段は相当安いはずです。参考まで...