カノムブアンユアン屋台 パッタイの具をクレープ包みにしたイメージの料理

カノムブアン・ユアン タイ料理

カノムブアンユアン (ขนมเบื้องญวน) とは、ベトナム料理の「バインセオ」が源流の料理。ユアン (ญวน) とは「ベトナム」のこと。丸く焼き上げた米粉の生地で具を挟んでふたつ折りにしたスタイルが、タイの伝統菓子のカノムブアン (ขนมเบื้อง) に似ているからカノムブアンユアンなのだろう。

カノムブアンに似ているカノムブアンユアン
カノムブアンに似ているカノムブアンユアン
タイの伝統菓子のカノムブアン
タイの伝統菓子のカノムブアン

ところで、街中の屋台は、カノムブアンのスタイルより中に詰める具をクレープのような生地で包み焼きにしたスタイルが多いですね。テイクアウトが基本なのでパック詰めするにも中の具が溢れ落ちないので楽なのでしょう。以下の写真が、包み焼きスタイルのカノムブアンユアン屋台の様子と完成したカノムブアンユアン。

包み焼きスタイルのカノムブアンユアンの調理の様子
包み焼きスタイルのカノムブアンユアンの調理の様子
完成した包み焼きスタイルのカノムブアンユアン
完成した包み焼きスタイルのカノムブアンユアン

生地の配合と中に入れる具は作り手により違いがあります。
一般的な生地は、小麦粉や米粉、タピオカ粉などの澱粉に卵を入れ、水またはココナッツミルクで溶いて作ります。生地を黄色く見せるためにターメリックを入れたりもするようです。生地の焼き加減もカリカリ系からふんわり系まであります。ふんわり系は玉子焼きに近いものもあります。
中に詰める具は、パッタイの具を想像してもらうとよいでしょう。モヤシやタイの硬い豆腐、甘辛く味付けしたチャイポー、砕いたピーナッツが主な材料。刻んだココナッツの果肉が入っている場合もあります。値段が高いものには、豚のひき肉やエビ、干しエビが入っていることもあります。

以下の写真は、とある屋台からテイクアウトした包み焼きスタイルのカノムブアンユアンに付属のディップをタップリかけた様子です。生地は、ふんわり系の玉子焼きタイプ。中の具は、モヤシ、タイの硬い豆腐、砕いたピーナッツなど。付属のディップは、お酢とグラニュー糖で作った甘酢にたくさんのキュウリやエシャロット、生の唐辛子が入っています。なお、唐辛子を食べなければ辛さは感じません。私好みのカノムブアンユアンで値段も安く、一人前で 40 バーツ也。

カノムブアンユアン ディップをタップリかけた様子
カノムブアンユアン ディップをタップリかけた様子
生地は玉子焼きに非常に近いタイプ
生地は玉子焼きに非常に近いタイプ
中の具の様子
中の具の様子

甘酢のディップと相まってヘルシーなサラダ感覚の料理です。満腹感もありますよ。美味しいカノムブアンユアン、街中で見かけたら、是非挑戦してみてください。

なお、タイ菓子のカノムブアンは、以下を参照願います。