今回紹介する屋台料理は、スライスした豚肉を串打ちしてから炭火で焼いてナムトックのタレを絡めたもの。ナムトック味のムーピンとのことで、ムーピンナムトック (หมูปิ้งน้ำตก) と呼ぶらしい。最近、この屋台を見かけるようになりました。いろいろと考えるものですね。55555 ...
さて、人気のイサーン料理の一つに豚肉を使ったナムトックムー (น้ำตกหมู) があります。ナムトック (น้ำตก) とは水が落ちると書き「滝」を意味するのですが、料理名に使われるようになった由来には諸説あるようです。塊肉を炭火で炙る過程で肉汁が垂れ落ちる様、その肉汁が炭火に落ちる時の音が滝の音に似ているなどが有力なようです。いずれにしても、肉汁が垂れ落ちている状態とは、完全に火が通っていない最も肉が美味しいとされる「ミディアムレア」の状態のことなのです。
焼いた豚肉をスライスして、乾燥唐辛子、ナンプラーとマナーオの絞り汁などで溶いて砂糖を加えたタレと香味野菜を和えた料理がナムトックムーです。イサーンのラープ料理や焼肉のタレとして使うナムチムジェオと基本的に同じで、辛味、酸味、塩味、甘味のあるイサーンの定番の味のタレです。
そして、ナムトックムーのスタイルをムーピンに応用したのがムーピンナムトックなのです。以下の写真は、屋台で売られっているムーピンナムトックの様子。基本テイクアウト。ビニール袋やプラコップなどに入れてもらえます。もちろん、カオニャオも売っています。一本、10バーツ。
以下の写真は、テイクアウトしたムーピンナムトックの様子。確かに、唐辛子が入っているちょっと辛めのナムトック味。
ムーピン屋台のように簡単には見つからないと思いますが、同胞諸君、もし見かけることがあれば挑戦してみてください。串打ちムートート屋台は結構見る機会が増えましたが、さてさて、このナムトックムーピン屋台、人気がでるかどうか？
こぼれ話
イサーン料理のレストランに行くと「豚トロに相当する部位」を使ったナムトックコームーヤーン (น้ำตกคอหมูย่าง) を注文する方が多いと想像しています。以下の写真は、時々晩飯を食べに行くイサーン料理レストランのナムトックコームーヤーンの様子。
普通のムーピン屋台は、以下参照願います。
