昔ながらの紙巻きロティと柔らかいパン仕立てのロティ(甘くないロティもあるのだ)

甘くない柔らかいロティ タイ料理

ロティ (โรตี) と聞くとコンデンスミルクたっぷりの甘〜いデザート、さらにバナナや卵、チョコレートソースなどのトッピングがあり洒落た化粧箱に入ったサクサク系のクレープのようなデザートを思い浮かべる方もいると思う。確かに最近のバンコクでは、特に海外の観光客が多いエリアでは小洒落た化粧箱に入れ、それなりの価格で販売する屋台や店舗が目に付く。昔ながらの紙で巻いた子供でも手軽に買える安い価格のロティ屋台は減ったとの印象がある。

まずは、以下の写真が最近流行りの化粧箱に入れたコンデンスミルクだけのロティ。化粧箱に入れたタイプは生地を薄く延ばし生地がサクサクなるまで焼く傾向が強く、モチモチ感よりサクサク感が勝る。最近はこのサクサクタイプが流行りのようだ。付属の串や楊枝で刺すとパリッと音がする。パイ生地のようだが、これはこれで美味しい。

化粧箱に入れたコンデンスミルクだけのサクサクのロティ
化粧箱に入れたコンデンスミルクだけのサクサクのロティ

薄く大きく延ばした生地を使い、化粧箱に入るように生地の端を四角に畳んで焼く。なお、本来四角に畳む目的は、中に入れるトッピングを包むためと思のだが ...

薄く延ばした生地を焼き始める様子
薄く延ばした生地を焼き始める様子
生地の端を四角に畳んで焼く様子
生地の端を四角に畳んで焼く様子

なお、以下の写真がトッピングにバナナを入れる場合の様子。生地の端を四角に畳んで包むように焼くのである。

バナナロティを焼いている様子
バナナロティを焼いている様子

次に、以下の写真が昔ながらの紙巻きロティ。

紙巻きロティの様子
紙巻きロティの様子

紙巻きロティは、コンデンスミルクや卵入りのタイプで比較的に価格が安い。なお、屋台により大きさや厚みが違う。小洒落た化粧箱に入れるロティよりサイズを小さくして価格を抑えている屋台があるようだ。さらに、屋台により焼き加減も違うが、どちらかと言えば、モチモチ感がある。厚みがあるとモチモチ感が増すのだが、好みの分かれるところだろう。今のバンコクの相場なら 13 〜 15バーツだろうか?
紙巻きロティは、上から紙を剥きなら食べるのだ。

紙を剥いたロティの様子
紙を剥いたロティの様子

さてさて ...
このロティだが、ウィキペディア(日本語ページタイ語ページ)によるとサンスクリット語で「パン」を意味する。コンデンスミルクやトッピング無しの「柔らかいパン仕立てのロティ」、つまり、焼いた生地のみを売ってくれるロティ屋台や店があるのだ。

以下の写真がパン仕立てで焼いて貰ったロティ。今日の晩飯はロティとマッサマンカレーとのことで我が家の嫁がオーダーしたのである。

テイクアウトしたパン仕立てのロティ
テイクアウトしたパン仕立てのロティ
パン仕立てのロティの様子
パン仕立てのロティの様子
マッサマンカレーの様子
マッサマンカレーの様子

パン仕立てのロティが欲しい場合は「カレーを付けて食べるタイプ」ような事を伝えて注文する。理由は、サクサクではなく、ふっくらと柔らかく焼いて貰う必要があるのだ。丸い形で焼く本来のロティである。

丸い形で焼く本来のロティの様子
丸い形で焼く本来のロティの様子

同胞諸君、融通がきくロティ屋台や馴染みの店があれば、パン仕立てのロティでカレー&ロティに挑戦するのも面白いと思う。
なお、馴染みの店がない方は、ワンラン市場の船着場をシリラート病院側に出て、直ぐ左側にあるロティ店なら対応してくれるだろう。コンデンスミルクの化粧箱タイプ(大)と紙巻きタイプ(小)の2種があるのだが、価格は紙巻きタイプの価格になると思う。

こぼれ話
以下の写真のようにパンダンの葉 (バイトゥーイ:ใบเตย) の搾り汁を加えた緑色の生地のロティ屋台もある。

ロティ
緑色の生地のロティ屋台

なお、完全にカリカリになるまで油で揚げたロティがある。ロティを甘いかりんとうのようにしたお菓子。ロティグロープ (โรตีกรอบ) と言う。お菓子屋台で売っている。

ロティグロープ
かりんとうのようなロティグロープ
お菓子屋台で買った袋詰のロティグロープ
お菓子屋台で買った袋詰のロティグロープ