タイに住み始めたころ、屋台で売っている殻付きの落花生が茹でてあることに驚いたものです。何故って?日本で茹でた殻付きの落花生を食べたことがなかったからですよ。茹でスタイルは、殻を剥くのも簡単だし、殻から出る塵もないし、そして何より美味しいと思ったものです。
今回紹介するのは、多分日本では馴染みのない「タイガーピーナッツ:Tiger Peanut」と言う品種の茹でた殻付き落花生。タイガーピーナッツをタイ語でトゥアラーイスア (ถั่วลายเสือ) と言います。トゥア (ถั่ว) は「豆」、ラーイスア (ลายเสือ) は「虎柄」の意味。
さて、
以下の写真が「塩茹での殻付きタイガーピーナッツ」の様子。薄皮の模様が「虎柄」のように見えるので、タイガーピーナッツとのこと。
さらに、落花生の殻の表面の網目模様の凹凸がはっきりしている特徴もあります。
以下の写真は、街中の塩茹で殻付き落花生の屋台の様子。タイ語でトゥアトム (ถั่วต้ม) と書いてあります。トゥアトムとは「茹でた豆」の意味。この屋台で売っているのは、タイガーピーナッツです。なお、落花生/ピーナッツの総称を指すタイ語は、トゥアリソン (ถั่วลิสง) と言います。
タイには、日本の落花生と同じような網目模様の凹凸がはっきりしていない通常の品種の落花生もあるのですが、最近の傾向としてはタイガーピーナッツを扱う屋台が多いようです。タイガーピーナッツは、通常の品種のピーナッツよりも甘味があり、シャキシャキ感もあり、身質も柔らかいですね。そのためなのかタイガーピーナッツの方が人気があるのでしょう。
なお、このタイガーピーナッツの塩茹での殻付き落花生は、街中の屋台の他にもセブンイレブンでも買うことができます。現在、一袋 25バーツ。タイ語で「ถั่วลายเสือต้ม:トゥアラーイスアトム」、英語で「BOILED TIGER PEANUT」と書いてあります。
まだ食べたことがない方、是非とも美味しい「塩茹でのタイガーピーナッツ」をお試しあれ!!
ところで ...
タイでローストした殻付き落花生は、ほとんど見かけませんが、ときどき引き売り屋台で売っていることがあります。ただし、通常の品種でその形は細くて非常に小さい落花生(ハネモノかな?)。ローストの手間とも関係しているのだろうか? 美味しそうに見えないので食べたことがありません。
こぼれ話(ピーナッツ)
ローストした落花生は見かけませんが、袋詰めから量り売りまでピーナッツは街中に溢れているのがタイ。一般的には、通常の品種のピーナッツの薄皮付きタイプが多いですね。もちろん、スーパーマーケットやコンビニにはしっかりパッケージされた薄皮無しタイプの塩ピーが売っています。
ところで、ピーナッツは、タイ料理には欠かすことができない食材の一つでもあります。例えば、砕いたピーナッツが使われる身近な料理と言えば、クイッティアオやバミーなどのトッピング、ムーサテやギアオトートなどのつけダレ、サークーサイムーやカオクリアップパークモーなどの詰め餡などなど ... 他にもたくさんありますよ。
そうそう、タイ人を見て知ったのですが、塩ピーはご飯のおかずにもなりますよ。一度、お試しあれ!!