先日のこと。スーパーマーケットで種無しスイカを発見。タイ語でテンモーライマレット (แตงโมไร้เมล็ด) と言います。テンモー (แตงโม) は「スイカ」、ライ (ไร้) は「〜が無い」、マレット (เมล็ด) は「種」の意味。スイカ大好きな我が家の嫁は早速買うことに ...
以下の写真が嫁が選んだ種無しスイカ。自分で持つことが出来ない大きなスイカなのです。心配で駆け寄ったスタッフに「これは日本のスイカなの?」と聞くありさま。恥ずかしい限りでしたが、嫁が種無しスイカは日本発のスイカであることを知っていたことに驚きました。55555 ...
タイのスーパーマーケットでは量り売りの商品の場合、自分で計量場所に持って行きプライスラベルを貼って貰う必要があるのです。嫁は親切なスタッフの手を借りて無事完了。そのプライスラベルには、重さ 6.180kg、キロあたり 49バーツ、合計 302.75バーツ也。さすがに、こんなに大きく値段の高いスイカを買ったのは初めての経験ですね。タイでは大きい品種でも3〜4キロなので、このスイカは巨大なのですよ。
以下の写真は、その日のスーパーマーケットのスイカ売り場の様子ですが、キロあたり 39バーツと 49バーツの2つの値段設定のスイカしかないので、特段、種無しスイカが高いわけではないようです。
スイカに貼ってあった商品情報ラベルには「ชลบุรี」の文字。どうやら、このスイカはチョンブリー産のスイカのようです。
種無しスイカを調べたところ、4〜5年前から各地で栽培が始まっていたとのこと。丸い大玉種で高値で取引されるので主に輸出用に生産されていたようですが、スーパーマーケットでも扱うようになったのでしょう。ところで、スイカはカットして袋詰めスタイルのフルーツ屋台の定番の一つ。水分補給のために買い求める方が多いのです。時々、売り子が長い串を使って種を取り出している風景を見ることがありますが、フルーツ屋台ではスイカの種を取って売っているので種無しスイカなのです。ナントと親切なことでしょう。55555 ...
以下の写真は半分にカットした種無しスイカの様子。6キロ超えの巨大スイカなので、一度の包丁では難しく、綺麗な切り口にはなりませんでした。トホホ ...
さて、そのお味の方ですが ...
最近のタイには美味しい品種のスイカがたくさんあるのですが、それらの品種と比べても遜色ないジューシーな甘いスイカでした。白い柔らかい種は気にならないので非常に食べやすいです。スイカに限らず、タイの果物の新陳代謝は激しいのですが、国内向けとしても人気がでるかどうか?今後が楽しみです。
ところで ...
私がタイに住み始めた約 20年前のこと。タイのスイカは皮の白い部分が厚く、ジューシーさと甘さに欠け、塩が欲しくなるスイカが多かったと記憶しています。さらに黄色いスイカは滅多に見ることがない時代。当時は、日本で食べたスイカのイメージが完全に脳裏に焼き付いていたので、無意識に日本の美味いスイカと比べてしまったのでしょう。日本のスイカの味を知っている嫁も「日本のスイカは甘くて美味しい」と良く言っていたものです。ところが、最近のタイのスイカは非常に美味しくなっています。甘くジューシーな美味しい品種で溢れています。皮の白い部分も非常に薄くなりました。美味しくない品種は淘汰されているのです。ただし、値段は当然アップしています。
以下の写真は、バンコク郊外や地方の幹線道路で見かけるスイカ売りの店の光景。屋根付きの小屋やテントなどを張って所狭しとスイカを並べているのです。この店で売っているスイカの種類を紹介してみましょう。この店だけでもたくさんの種類があるのでその一部です。なお、タイ全体ではたくさんの品種が生産されていて、それらが各地域や生産ファームの特産スイカになっている仕組みは日本と同じですね。代表的な品種には、テンモージンタラー (แตงโมจินตหรา)、テンモートーピード (แตงโมตอร์ปิโด)、テンモーキンナリー (แตงโมกินรี)、テンモーダイアナ (แตงโมไดอานา)、テンモーナムプン (แตงโมน้ำผึ้ง) などがあります。興味のある方は画像検索願います。
店によっては、見本としてカットして並べていることもあり、味見が可能なこともあるでしょう。最近の傾向として長くて黃色いスイカが増えている気がしますが、まだまだ珍しい品種です。赤い丸い形のスイカが主流であることは間違いありません。なお、タイのスイカは日本のスイカのようにまん丸ではありません。多少楕円を帯びていることが多いのです。以下の写真の赤玉のような形です。ところで、バンコクの果物屋台でも黄色いスイカは半分にカットした見本を置いていることが多く、長くても赤いスイカはカット見本はないですね。
店の中は品種別に山積み状態。1個売りの価格で量り売りなどの面倒なことはやりません。どの品種でもキロあたりにすると 30 〜40バーツ前後だと思います。見た目の形や色が違ってもスイカの味と食感に特段の違いはないからでしょうね。タイではどの品種も一年を通して栽培されていて、その時その時に生産されたスイカが店に並ぶような感じだと思います。そうそう、スイカの皮は硬いからだと思うのですが、屋台とスーパーマーケットを比べても、さほどの値段の違いは無いようですね。他の果物と違って出荷時から多少雑に扱っても問題ないからでしょう。
以下の写真は1個 120バーツなので、3キロ超えのスイカと想像できます。タイでは一般的なサイズでしょう。
以下の写真は1個 150バーツ。タイでは大きなサイズに分類されるスイカです。
次の写真は、バンコクの一般的な果物屋台のスイカの様子。半分で 40バーツなので、1個だと 80バーツだと思います。
多分、レベルの高い日本のスイカの方が美味しいかもしれませんが、タイのスイカも最近は美味しくなりましたと言う話でした。
こぼれ話
食べやすさや見た目の美しさを考えていろいなスイカのカットの仕方があると思います。以下の写真は、タイではよく見かけるハート型のカットなのですが ... 何故、この形になるかと言えば、その下の写真を見れば想像が付くと思います。
以下の写真は、嫁が「スイカのケーキ」だと言って、娘が幼い時分にカットしていたスイカの様子。参考まで ...