タイにも茄子の炒め料理があります。パットマクアヤーオ (ผัดมะเขือยาว) と言います。パット (ผัด) は「炒める」、マクア (มะเขือ) は「茄子」、ヤーオ (ยาว) は「長い」の意味。マクアヤーオ (มะเขือยาว) とは「長茄子」のこと。タイには小さくて丸い品種などいろいろな茄子がありますが、炒め物にする場合には長茄子を使うのが一般的。
まずは ...
以下の写真がタラートの八百屋に並ぶマクアヤーオの様子。必ずある非常にポピュラーな野菜。他の野菜と大きさの比較ができると思いますが、長さにして 25cm〜30cm程あり非常に大きな茄子です。


さてさて ...
パットマクアヤーオは基本的に家庭料理ですが、おかず屋台でも時々見かけます。日本の茄子炒めと同じように作り方は様々。一緒に炒める具材も様々。なお、私の周りのおかず屋台に並ぶパットマクアヤーオはタイの味噌を使った味噌炒めが多いかもしれません。ただし、味噌と言っても日本の味噌とは違い、とろりとしたスタイルの味噌でタオチオ (เต้าเจี้ยว) と言います。空芯菜炒めのパットパックブンに使われる調味料。タオチオを使わないスタイルもあります。

以下の写真は中華系のカオトム屋台からテイクアウトしたタオチオを使った味噌味のパットマクアヤーオの様子。タオチオの豆が見て取れます。黒いものは、きくらげ。赤い唐辛子が入っていますが唐辛子を食べなければ辛くありません。日本の茄子の味噌炒めのようで親しみやすい味ですよ。


機会があれば、茄子の味噌炒めのパットマクアヤーオに挑戦してみてください。なお、マクアヤーオは安くて使い出のある野菜なので上手に活用してみるのも面白いでしょうね。
こぼれ話
タイには白色、緑色、紫色、縞模様入りなどの茄子があります。長茄子のマクアヤーオ以外でよく見かける茄子を紹介します。
まずは、スズメ茄子のマクアプワン (มะเขือพวง)。ナムプリックガピやパネーンカレーに入っているパチンコ玉のような茄子。
以下の写真はマクアプワンとカラーピーマンの様子。非常に小さいことが分かりますよね。

次は、マクアプロ (มะเขือเปราะ) とマクアカイタオムアン (มะเขือไข่เต่าม่วง)。どちらも小ぶりの茄子。茹でて他の野菜と一緒にナムプリックガピなどのつけダレで食べることが多いですね。
以下の写真がマクアプロ。白地に緑色の縞模様が入っている茄子。

以下の写真がマクアカイタオムアン。カイタオムアン (ไข่เต่าม่วง) とは「紫色の亀の卵」の意味。名前通りに丸くて紫色の茄子。マクアプロより小さいですね。一緒に写っているのが、タイの小さなゴーヤのマラキーノック (มะระขี้นก) です。どちらも茹でて好みのつけダレで食べるのです。タイ式サラダですね。

他にも、鳥の卵のような白色の小ぶりの茄子もあります。マクアカイノック (มะเขือไข่นก) と言うのですが、見かける機会が少ないですね。カイノック (ไข่นก) は「鳥の卵」の意味。
