カオ (ข้าว) とは「米/ご飯」、トム (ต้ม) とは「煮る」の意味。カオトム (ข้าวต้ม) とは「お粥や雑炊」のこと。ぶっかけ飯屋のように味の無いお粥(白粥)と自分の食べたいおかずを選択するスタイル、レストランや専門店のように各種具材を使った一品料理として注文するスタイルの2つがあります。例えば中華系レストランには、フカヒレやアワビなどの高級なカオトムがあります。日本の〇〇の雑炊のように他にもいろいろなカオトムがあります。オススメは豚のひき肉のムーサップ (หมูสับ) を使ったカオトムムーサップ (ข้าวต้มหมูสับ)、安くて美味しいと思います。なお、カオトムは生米から作る場合もあれば炊いたご飯から作る場合もあります。そして作り手/作り方で見た目も味も違います。我が家ではスープかけご飯も立派なカオトムなのです。
今回紹介するのは、自分の好きなおかず3品と味の無い白米と赤米のカオトムから選べるシステムのカオトム屋台。規模の大きなカオトム屋台です。なお、おかずは指差しだけで理解してもらえます。
以下の写真はバットに入っている炒め物、煮物のおかずの様子。写真に収まらない他のおかずもたくさんあるのですよ。
ボールに入っている漬物、乾き物、ヤム .... 写真はないけどスープのおかずもあるのです。
以下の写真は白米のカオトムと赤米のカオトムの様子。
下の写真は注文した二人分です。合計でおかずは6品、40バーツ×2で 80バーツです。
カオトムは、おかずと混ぜて食べるも良し、おかず毎に食べるも良し ... 以下の写真は、私が外せない豚肉の甘煮のムーワーンの様子。
ところで、カオトムはタイでは中華系の料理に分類されるようで、この屋台の調味料は唐辛子入りの黒酢。黒酢はタイ語でジックショウ (จิ๊กโฉ่ว) と言います。中華系の料理には黒酢が良く使われますよ。なお、用意されている調味料は店により違います。
この日は朝早い時間だったので、直ぐ近くにトロトロのお粥のジョーク屋台も出ていました。タイでは良くあるのですが身内/仲間内の可能性がありそうです。このような場合はテーブルもシェアできるし、カオトムの代わりにジョーク屋台からジョークを買って、カオトムのお店からはおかずを買うこともできるのです。なお、ジョーク屋台はジョークがなくなり次第、店じまいです。
さらに、このスタイルのお店では好きなおかずだけを1つのお皿に入れてもらうこともできます。例えば、スープだけをドンブリで食べることも、おかずだけを持ち帰りで買うこともできます。日本のような固定観念的なルールがありません。タイ人は商魂がたくましいのです。ほとんどの要望に答えてくれます。我が家の嫁は、おかずだけを買って帰ってきます。
同胞諸君、カオトム屋台を見かけたら是非挑戦してみてください。