今回紹介するナムタオフー (น้ำเต้าหู้) 屋台は、仕事の帰宅時間に合わせて夕方からスタートするナムタオフーの本格的な専門屋台。ナムタオフーとは「豆乳」のこと。ターゲットは、夕食をナムタオフーにしたい、ダイエット挑戦中や健康志向の方なのでしょう。もちろん、お持ち帰りが基本です。
ところで、朝の街中にはパートンコー屋台がたくさん出ます。そして、多くの屋台はナムタオフーを扱っていると思います。しかし、パートンコー屋台は朝の早い時間だけで店じまいなのです。
屋台にもよりますが、基本トッピングは、金時豆のような赤い豆 (トアデーン:ถั่วแดง)、ハトムギ (ルークドゥアイ:ลูกเดือย)、レモンバジルであるメンラックの種子 (メッ・メンラック:เม็ดแมงลัก)、ゼリー (ウン:วุ้น)、タピオカパール (カイムック:ไข่มุก) など ... パートンコー屋台のナムタオフーよりトッピングの種類が多いかもしれません。メンラックの種子とは「バジルシード」のこと。
右からハトムギ、メンラックの種子、ゼリー、タピオカパール
なお、この屋台はナムタオフーだけでなく、生姜湯のナムキン (น้ำขิง) も扱っているので、トッピングの種類が豊富です。すまし粉を使った豆花/豆乳花 (タオフワイ:เต้าฮวย)、サイズの小さいカリカリのパートンコー、銀杏、黒ごま餡入りの団子など。例えば、タオフワイとナムキンの組み合わせならタオフワイナムキン (เต้าฮวยน้ำขิง) です。
以下の写真が、黒ごま餡入りの団子の様子。ナムキンと組み合わせると中華系のデザートとして有名なブアローイナムキン (บัวลอยน้ำขิง) になります。
さてさて、夕食をナムタオフーにしたい方向けの人気の組み合わせが、タオフワイ入りのナムタオフーなのです。ダイエット挑戦中の我が家の嫁の注文は、ナムタオフーの基本トッピングとオプションのタオフワイ、砂糖は少な目。トッピングも選べますし、砂糖無し、少な目、多目も指定できます。なお、タピオカパールは、キャッサバ芋ですので、ダイエットには NG ですよ。一般的にタオフワイのボリュームもありますので、ダイエット挑戦中の女性の方なら十分なボリュームでしょう。そして、ダイエットの上で注目すべきトッピングがメンラックの種子(バジルシード)なのです。
メンラックの種子(バジルシード)とは ...
レモンバジルに分類されるメンラックの種子をタイ語でメッ・メンラック (เม็ดแมงลัก) と言います。メッ (เม็ด) とは「種子/粒」の意味。カエルの卵を見たことがある方なら「カエルの卵」を想像しますよね。55555 ... 小粒のタピオカパールまたはゼリーの一種かな?と思う方もいると思います。口に含むとプルプル感があり、噛むとプチップチッした食感なのです。メンラックの種子は、水分を含むと透明のゼラチン状の膜を張るのです。種子の殻には、水分により膨らむグルコマンナンが含まれているとのことです。
メンラックの種子は、軽度の下剤効果があり便秘の解消に、さらに満腹効果もあるのでダイエット食品として人気があります。なお、水分により膨らんだ種子には、カロリーはほとんど無いと思って良いらしい。メンラックの種子は、スーパーマーケットや通販などでも買えます。英語表記ならバジルシード (Basil seed) です。
水での膨らませ方/食べ方は以下の通りです。
小さじ2杯のバジルシードを大きなコップ(8オンス)1杯の水に浸す。完全に膨らむまで 30 ~ 45 分間は浸す必要あり。種子は必要な分だけしか吸収しないので必要に応じて水を追加。なお、バジルシードにはホコリ等が付いている可能性もあるので事前に軽く水洗い。
完全に膨らんだら生のままで完成です。ナムタオフーに入れるも良し、ココナッツミルクに入れるも良し、ジュースに入れるも良し、シロップなどをかけてそのまま食べるも良しですね。ダイエットために食べるなら食事の前や夕食時に食べることでの満腹感。下剤効果を期待するなら就寝前に食べると朝の排泄がスムーズになるとのこと。
なお、完全に膨らんでいないバジルシードを食べると胃などの消化器官内で水分を吸収し、バジルシード同士が凝集して腸閉塞や便秘の原因になるので注意が必要とのこと。薬と一緒に食べると薬が吸収されにくくなるので、バジルシードを食べる 15〜30 分前には薬を服用した方が良いとのこと。