ジョーク (โจ๊ก) とは、砕けた米をトロトロになるまで煮込んである「お粥」です。やはり、朝食としてのジョークが多いでしょうね。ジョーク屋台は、特にバンコクの朝の通勤時間帯には至る所にあります。タラートにもたくさんあります。基本的にジョークがなくなり次第、店じまいですので、早朝から 9 〜 10時くらいまでの間かもしれませんね。
屋台により違いがありますが、ジョークのトッピングとして多いのが、肉団子、千切りショウガ、刻み野菜、豚のレバー、豚や鶏の血豆腐、追加のトッピングで温泉卵または半熟卵。トッピングは店先で確認できますので、入れて欲しくないトッピングは「要らない」と断ればよいのです。例えば、千切りショウは辛味があるので、子供には厳しいでしょう。幼子からお年寄りまであらゆる人に対応できるような配慮があるのがジョーク屋台なのです。タイでは幼児期の子供はジョークで育つのです。55555 ...
テーブルを用意してあるジョーク屋台が多いので、その場で食べるも良し、持ち帰りも良し。持ち帰りする方の方が多いかも ...
一般的には、器に醤油やナンプラーなどの味ダレを先に入れてからジョークとトッピングを入れて完成なのですが、以下の写真のように、トッピングが見えない屋台もありますよ。トッピングを入れた上からジョークを注いているのです。あまり気にしないのがタイスタイル 55555 ...
ジョークに限らずバミーなども同じですが、食べる側が良くかき混ぜ、テーブルの上の調味料で味を整えてから食べるのです。
かつては、割れたクズ米など用いてトロトロに煮込んだお粥がジョークだったかもしれませんね。今は各自で米を砕いたり、砕けた米/砕いた米を仕入れて作っているのでしょう。砕いた米は、一般的なスーパーマーケットには置いていないと思いますが「ปลายข้าว」「broken rice thailand」などのキーワードで検索すると通販も可能ですよ。なお、最近ではジャスミン米の高級志向のジョーク米(粉砕米)もあるようです。自宅でジョーク作りに挑戦するのも面白いかも ...
ジョークとは「粥」の潮州系の発音「 jūk - จ๊ก」が訛ってジョーク (โจ๊ก) になったとか? 街中の屋台でも良いですが、できるなら、タラート(ローカルマーケット)内にあるジョーク屋台をお薦めします。多分、美味しいジョークに出会える確立が高いと思いますよ。
そうそう、ジョークにはインスタントジョークがあります。袋入りとカップ入りがあり、コンビニやスーパーマーケットで買うことができます。昔からあるのが「クノール」のポーク味とチキン味のジョークですが、最近は他の味も。粉末状になっていてお湯を注いで2分で完成。他のメーカーのジョークも増えているようです。インスタントジョークは、タイの子供達に人気がありますね。各自で温泉卵や刻み野菜を入れてグレートアップ。
ところで、ありそうでないのがジョーク専門店。以下の写真はミシュランの「ビブグルマン」に選ばれたことがある「ジョーク プリンス (โจ๊กปรินซ์)」なるジョーク専門店のジョークですが、中の具材は肉団子と豚のレバーと千切り生姜、そしてオプションの卵というジョークの基本形です。なお、この店のジョークには、独特なスモーキーな香りがあります。好き嫌いが分かれるところでもあります。
「ジョーク プリンス」は、BTS サパーンタクシンから歩いて5〜6分。参考まで ...
こぼれ話
ジョークに似たようなものにカオトム (ข้าวต้ม) があります。しっかりとした米の粒が確認できサラサラ感のあるのがカオトムです。カオトムの方が日本のお粥や雑炊に近いと思います。なお、カオトムにもカオトム屋台があります。