ナムプリックヌム (น้ำพริกหนุ่ม) は、北部地方の代表的なナムプリックの一つです。プリックヌム (พริกหนุ่ม) と言う辛味の弱い唐辛子で作ることからのネーミングなのでしょう。プリック (พริก) は「唐辛子」、ナムプリック (น้ำพริก) で「唐辛子ベースのディップやソース」の総称。なお、唐辛子のプリックヌムについては、後述参照願います。
ナムプリックヌムについて ...
プリックヌムの風味とうっすらと感じる焦げた香りを楽しむナムプリックで、豚皮揚げのケープムー (แคบหมู) の定番のディップ。あまり辛くないので、ケープムーにたっぷり乗せて食べるのがタイスタイル。



バンコクならフードフェスや屋台村の北部地方の料理であるサイウアやケープムーと一緒に売られていることが多いですね。実はプリックヌムだけで作るとあまり辛く無いので、辛い品種の唐辛子を混ぜることがあります。屋台によっては、辛くないスタイルと辛いスタイルの2種類を用意していることもあります。ナムプリックヌムだけを買う方も多いですよ。


なお、北部地方では、ケープムーやサイウア以外にも日常的に茹で野菜や生野菜のディップとしても使われます。

ナムプリックヌムの作り方ですが ...
唐辛子のプリックヌムと皮を剥かない状態のホームデーン (หอมแดง) とニンニクの3つの材料を焦げ目が付き完全に火が通るまで炭火で焼いたり、フライパンで乾煎りします。ホームデーンとは、タイのエシャロットのこと。次に、焦げた皮を剥いたプリックヌムとホームデーン、ニンニクを一緒にクロック(調理器具の石臼)で潰して塩やナンプラー (น้ำปลา) で味付けして完成。非常にシンプルな作り方ですね。そうそう、プリックヌムは炭火で焼いたり茹でたりすると皮が剥けるのです。他の唐辛子にはない面白い特徴があるのです。


プリックヌムとは ...
薄緑色の大ぶりで肉厚な唐辛子。12〜15cm 程度の長さがあり、ピーマンのように肉厚。タラートの八百屋やスーパーマーケットで簡単に見つけることができます。辛味が弱いので野菜炒めに入れたりと野菜として重宝します。一般的な傾向として、サイズが大きい方が辛味が弱いですよ。
辛味が好きな方、辛い唐辛子を別に用意する必要がないので一石二鳥です。まずは、1本から始め、2本、3本と使う本数を増やしてみませんか?



以下の写真は、プリックヌムを縦にカットした様子。種とわたを外すと辛味がマイルドになります。

以下の写真は、豚肉とタマネギ、ニンニク、そしてプリックヌムを入れた味噌味の豚野菜炒め。味噌との相性もバツグンですよ。オススメします。

こぼれ話
プリックヌムに似ているプリックユアック (พริกหยวก) と言うバナナピーマン (Banana Pepper) があります。辛味が殆ど無いので「ピーマン」として利用できますよ。参考まで ...