おかず屋台によくある料理、ガイパットキン (ไก่ผัดขิง) を紹介します。ガイ (ไก่) は「鶏肉」、パット (ผัด) は「炒める」、キン (ขิง) は「生姜」のこと。
初めてこの料理を食べた時の驚きは忘れられません。「辛！... 何だこれは〜」... 唐辛子の辛さではありません。生姜の辛さなのですよ。千切りの生姜がたっぷりと使われている料理であることは見れば分かりますが、針生姜のように、てっきり水でさらしてあるものとの先入観があったのですが、完全に違ったのです。とのことで、生姜の風味を感じるなどのレベルではなく、生姜の辛味のパンチを浴びて喜びを感じる料理だったのです。55555 ...
以下の写真は、おかず屋台からテイクアウトしたガイパットキンの様子。
作り方は簡単です。
刻んだニンニク、またはクロック（調理器具の石臼）で潰したニンニクと食べやすく切った鶏肉を炒め、たっぷりの千切り生姜、野菜系を加え、少々の砂糖と粉胡椒、オイスターソース、醤油、タイの味噌タオチオ (เต้าเจี้ยว) で味を調整して完成。入れる野菜は、キクラゲ、タマネギ、日本のわけぎに近いトンホーム (ต้นหอม)、彩りまたは辛味足しのために辛味の少ない大きな赤唐辛子など ... なお、使う生姜は普通の生姜で見た目は日本の生姜と変わらないですね。風味も辛味も同じだと思います。タイでもキクラゲは、タラートの八百屋やスーパーマーケットで簡単に買えます。
辛いと言っても唐辛子のような辛味ではないし、生姜を食べる料理と知っていれば、生姜の辛味も大人の味。食べ慣れると、時々食べたくなるのです。 55555 ...
以下の写真を見てください。作り手次第とは思いますが、ほぼ千切り生姜の炒め物ですよね。何処のおかず屋台もこんな感じだと思います。
唐辛子の辛さ、胡椒の辛さ、そして３つ目の生姜の辛さを味わうタイ料理でしょうね。なお、豚肉を使うのもありでしょうが、おかず屋台では鶏肉が一般的だと思います。同胞諸君、機会があったら、おかず屋台/ぶっかけ飯屋のガイパットキンに挑戦してみてください。
こぼれ話
ニンニク、味付けにオイスターソース、醤油、タオチオの組み合わせは ... 中華系料理の空芯菜炒めのパットパックブンなどと同じです。そう、この料理は中華の千切り生姜を使った「姜丝炒/姜絲炒」を源流にもつ中華系の炒め料理なのです。中華系レストランになら豚肉や牛肉のパットキンもあるかもしれませんね。
