ホーモック・プラー (ห่อหมกปลา) なる料理があるのですが、作り手のレシピ次第で、見た目と食感にだいぶ違いがあると感じます。ホーモック・プラーには、蒸して作るスタイルと蒸し焼きにして作るスタイルがあります。蒸し焼きにして作るスタイルをホーモック・プラー・ヤーン (ห่อหมกปลาย่าง) と言います。ヤーン (ย่าง) とは「焼く/炙る」の意味。
ホーモック・プラーの主な材料と作り方の概要は ...
ココナッツミルクと卵、スパイシーなレッドカレーペーストを溶いたベースに魚のすり身または魚の切り身を入れた生地をナンプラーなどで味付けし、コブミカンの葉 (バイマックル：ใบมะกรูด) とスイートバジル (ホーラパー：โหระพา) を一緒して、バナナの葉で完全に包んだり、バナナの葉の容器などに流し入れて、鍋で蒸して作るのがホーモック・プラー、バナナの葉で完全に簀巻きにして、炭火で炙って蒸し焼きにして作るのがホーモック・プラー・ヤーンです。ココナッツミルクと卵を混ぜているのでカスタードプリンですよね。蒸しプリンと焼きプリンの食感の違いように、蒸し焼きスタイルの方が硬めの食感になります。
ところで ...
魚のすり身を使ったレシピの場合、ココナッツミルクと魚のすり身をしっかり練り混ぜるのですが、この両者の使う量の割合で食感にかなりの違いが出ます。コナッツミルクの量が多ければプリンのような食感に、魚のすり身の量が多ければはんぺんのような食感に近くはずでしょう。
なお、魚の切り身を使ったレシピの場合、ココナッツミルクと魚の切り身は混じり合わないので「魚の切り身入りのカレーのココナッツミルクプリン」のようになります。
なお、一般的にホーモックと言えば、魚 (プラー：ปลา) を使ったホーモックを指します。使う魚は、ナマズやライギョのような川魚が多いようですが、海があるタイ南部地方は海魚もありですね。すべては作り手次第でしょう。なお、魚をエビ (クン：กุ้ง) に替えたホーモック・クン (ห่อหมกกุ้ง) もあるとのことですが、材料費が高くなりますよね。55555 ...
以下の写真は、蒸し焼きスタイルのホーモック・プラー・ヤーンの屋台の様子。
この屋台では、左側から「イカ」「エビ」「魚」などの幾つかの種類があるのですが、魚のすり身を練り混ぜたホーモック・プラーの生地は共通です。「イカ」はイカの切り身、「エビ」はむきエビ、「魚」は魚の切り身が生地の中に入っているのです。
以下の写真は、この屋台で買った魚の切り身入りのホーモック・プラー・ヤーン。
食感は「はんぺん」に近いかな？ 一般的な傾向としてホーモック・プラー・ヤーンの場合は、ココナッツミルクの使用量が少な目で、さらに焼いて仕上げるので硬めの食感になります。それほど辛味もなく、肉厚な美味しいホーモック・プラー・ヤーンでした。
街中の屋台などでは、蒸しスタイルのホーモック・プラーが多いのですが、蒸し焼きスタイルのホーモック・プラー・ヤーンを見つけたら、一度挑戦してみてください。蒸しスタイルとは違う食感が面白いですよ。
蒸しスタイルのホーモック・プラーの話 ...
街中のホーモック・プラーの専門屋台やおかず屋台などでよく見かけるのが、バナナの葉の容器に流し入れた蒸しスタイルのホーモック・プラー。上にココナッツクリームがかかっていることが多いですね。バナナの葉の容器のサイズや使っている魚種や魚のすり身の量、さらに中に入れるエビなどのシーフードの有無などで価格が違います。魚のすり身があまり入っていないレシピの場合、カレーのプリンのような食感に近く、価格は安いですね。１個 10バーツで売っている店もあります。割り切って食べればココナッツミルク仕立てのカレーとして立派なおかず。55555 ...
ホーモック・プラーの価格は、バンコクの相場なら１個 20バーツからのスタートだと思います。
以下の写真は、とあるシーフードレストランのホーモック・プラー。ココナッツの容器に入っていることも ...
一般的に辛いホーモック・プラーが多いですが、貴方好みの美味しいホーモック・プラーに出会えたら良いですね。
以下の動画は、ウィチット ムクラ シェフが作る蒸し焼きスタイルのホーモック・タレー・ヤーン (ห่อหมกทะเลย่าง) のレシピ動画。シーフード入りのホーモック・プラー・ヤーンです。
YouTube：https://www.youtube.com/watch?v=DxzGkpAqhOI
