チャオクワイ (เฉาก๊วย) とは、シソ科の植物である仙草 (センソウ) から作った黒い色のゼリー菓子。乾燥した仙草を水で戻し、煮詰めて抽出したエキスにタピオカ粉を加えて固めて作ります。「草粿」が源流の中華系デザートで、名前の由来は草粿の潮州語の発音 [caoguê] がタイ語化したのでしょう。いろいろなスタイルのチャオクワイがあるので紹介してみます。
以下の写真は、昔ながらのチャオクワイの販売風景。大きなバケツで作ったチャオクワイを店先に置き、ドンブリですくい取って袋詰めして売っています。あまり硬くなく甘みの無いタイプのチャオクワイ。一袋 20バーツ、黒砂糖はオプションで 5バーツ、合わせて 25バーツ也。

以下の写真は、テイクアウトした袋詰めのチャオクワイと容器に移し替えた様子。ドンブリですくい取ったままの姿ですね。


以下の写真は、スーパーマーケットやコンビニでも買うことができる小袋入りのチャオクワイ。甘いシロップが入っているタイプが多いでしょう。このタイプは、シロップも一緒に器に移して食べるのですが、甘すぎるなら氷や牛乳を入れてみてください。なお、最近のコンビニにはカップ入りのチャオクワイもありますね。もし、チャオクワイ自体に甘みがあるなら、甘いコーヒーゼリーのように砂糖を加えて固めたタイプ。



以下の写真は、業務用にも使える大きなブロック状のチャオクワイ。硬めのタイプが多いと思います。

以下の写真は、小さなバケツに入れて固め作ったチャオクワイの屋台。バケツ入りのままで販売。いろいろと考えるものですね。60バーツ也。

ところで ...
チャオクワイは、チャーノム (ชานม) やナムケンサイ (น้ำแข็งใส)、タオトゥン (เต่าทึง) のトッピングにしたりと、いろいろな飲み物やデザートと一緒に楽しむことができます。そうそう、塊のチャオクワイを潰し甘いシロップで煮てジュース仕立てにしたチャオクワイもありますよ。ナムチャオクワイ (น้ำเฉาก๊วย) と言います。



我が家の嫁は、牛乳にチャオクワイを入れて食べるのが大好き。黒砂糖も一緒に入れます。チャオクワイノムソット (เฉาก๊วยนมสด) と言います。ノムソット (นมสด) とは「牛乳」のこと。このスタイルの食べ方が好きな方は多いですよ。


チャオクワイには、喉の渇きを和らげたり体を冷やすなどの効能があるようです。そのまま食べるも良し、デザートのトッピングに使うも良し、貴方流のチャオクワイをお楽しみください。そうそう、今ではコーヒーゼリーの素のようにチャオクワイの素もあり、簡単に作れるようですよ。タイ語で「ผงเฉาก๊วย:ポンチャオクワイ」で検索するとヒットします。
こぼれ話
以下の写真は、バンコクの中華街 ヤワラーのチャオクワイ屋台の様子。看板に注目。チャオクワイルアムミット (เฉาก๊วยรวมมิตร)、チャオクワイノムソット (เฉาก๊วยนมสด)、そして、草餜と草粿の漢字。ルアムミット (รวมมิตร) とは「色々な種類が混ざっている状態/ミックス」のこと。

以下の動画は、とあるタイのチャオクワイメーカーの様子。製造工程が分かりますよ。
YouTube:https://www.youtube.com/watch?v=WDTrX5IU-a0