ピーナッツ煎餅 ... タイにもあるんですよ。カノムトゥアトート (ขนมถั่วทอด) と言います。カノム (ขนม) は「お菓子」、トゥア (ถั่ว) は「豆」、トート (ทอด) は「油で揚げる」の意味。カノムトゥアトートの屋台を見かけたので紹介します。
カノムトゥアトートの薄い生地はサクサクでピーナッツがたっぷり入っています。ほんのりと甘味があり、煎餅と言うよりサクサクの揚げクッキーかもしれませんね。
もちろん、揚げたて。味見をさせてもらって、大きい袋詰めを 100バーツで買うことに。なお、小さい袋詰めは 35バーツ。
カノムトゥアトートの作り方は ...
小麦粉や米粉などを混ぜた粉をココナッツミルクに溶いて、卵、砂糖を混ぜ、さらにナムプーンサイ (น้ำปูนใส) なる不思議な水を加えてトロトロの生地を作ります。そのトロトロの生地を平底になっているお玉のような専用の道具に流し入れ、その上に小粒の生のピーナッツ (トゥアリソン:ถั่วลิสง) を並べて、油にゆっくり沈めると生地が固まり、お玉から綺麗に外れのです。外れた生地を揚げれば完成。
以下の写真が、平底のお玉のような専用の道具。タイ語でピム・トゥアトート (พิมพ์ถั่วทอด) と呼ぶらしい。写真は同時に4枚が作れる業務用のタイプです。
なお、カノムトゥアトートは、通常は以下の写真のようにプラ容器に入ったスタイルでお菓子屋台やフードフェスで見つけることができますよ。
美味しいお菓子で食べだしたら止まりません。バンコクでは結構レアな屋台だと思いますが、もし見かける機会があったら揚げたてのカノムトゥアトートに挑戦してみてください。
そうそう、サクサクの生地に揚げるテクニックはナムプーンサイ。カノムブアン (ขนมเบื้อง) やカノムクロック (ขนมครก)、さらにはホイトート (หอยทอด) まで ... サクサク感を出すためにナムプーンサイが使われているのです。
こぼれ話
カノムトゥアトートは、スコータイ県にある「ロンシン:ลอนศิลป」と言う店のオリジナルのお菓子だったようですが、それが今では全国区のお菓子。その経緯に興味のある方は「ถั่วทอดลอนศิลป 200ปี」などのキーワードで検索願います。
以下の写真は「トゥアトートロンシン200年、スコータイ県初で唯一のオリジナルレシピ」と書いてあるカノムトゥアトートの袋詰めの様子。スコータイの OTOP のようですね。
ピーナッツ以外にもヤムイモの一種であるグローイ (กลอย) がたくさん入っているのです。