ロティサイマイ (โรตีสายไหม) は、アユタヤが有名ですがバンコクでも街中の屋台村やフードフェスなどで見かけることができます。ロティ (โรตี) は「クレープのような生地」をサイマイ (สายไหม) は「細い糸状の飴」を指します。サイマイの本来の意味は「絹糸の束」なのですが、光沢のある細い糸状の飴を「絹糸の束」に喩えているのでしょう。この絹糸飴は、非常に口溶けが良く優しい甘さが特徴です。絹糸飴のサイマイをクレープのような生地のロティで巻いて食べるからロティサイマイなのです。
屋台のサイマイは事前に袋詰されていることが多く、アユタヤの店名の入った袋をそのまま使っている場合もよく見かけます。それぞれ袋詰めしてあるロティとサイマイをセットにして売っています。
以下の写真が、テイクアウトしたロティとサイマイの様子。
ロティサイマイの食べ方は至って簡単。ロティで好きな量のサイマイをクルッと巻いて、または春巻きを作るように包んで、かぶりつくだけ ... なお、私からのアドバイス。入っているロティの枚数とのサイマイの量とのバランスにご注意あれ!
さて ...
クレープのようなロティは、専用の焼きプレートを用いてその場で焼いているお店が多いですね。ロティは白色や着色されたものがありますが、緑色が多いかも。時々ゴマが入っている場合もあります。以下の写真は、ロティを焼いている風景。焼き上がりが非常に早く、向こう側が透けて見えるくらい薄い。55555 ...
屋台によっては、サイマイも飴色の他に緑色、紫色、黃色、ピンクなどに着色しているものがありますが、味は同じと思ってください。
サイマイの量やロティの枚数で屋台により値段が違います。また、大小のセット違いを用意している屋台もあります。今回はセットで 40バーツ。まだ、食べたことが無い方、お試しあれ!!
ところで ...
クレープのような生地のロティは「薄い平焼きパン」を意味するインド系のロティ (Roti) からの呼び名なのでしょう。ロティサイマイの原型は、インド系の移民によってタイに持ち込まれたとのことで、当時は薄い平焼きパンのロティで包んいでいたらしい。後に、中華系の人物が薄い小麦粉の生地で包むことを考案し、現在のロティサイマイになったようです。
たぶん、薄い小麦粉の生地とは、潮州系中華の「薄餅:ポーピア (poh-pia) 」の皮だったと思うのだが? タイ語でポーピア (เปาะเปี๊ยะ) とは「春巻き」のこと。タイの「春巻き」の源流は、潮州系中華の「薄餅」なのですよ。揚げ春巻きの皮をタイ語でペン・ポーピア (แป้งเปาะเปี๊ยะ) と言います。以下の写真は、ペン・ポーピアとロティサイマイのロティの両方を作っている屋台の様子です。
こぼれ話
サイマイは飴生地を手で延ばして作るのです。まずは飴生地で1重の輪を作り、その輪を延ばし重ねて2重の輪にし、さらに延ばし重ねて4重の輪にし、さらに ... よは、2のn乗で飴の糸が増ていきます。最後は、67,108,864 本の糸になるらしい。
以下、タイの人気ユーチューバー MOJIKO のサイマイの作り方の紹介動画。アユタヤの有名店の動画ですので参考まで。
YouTube:https://www.youtube.com/watch?v=itcW6COxe6c
以下の写真は、BTS アヌサワリーのロータリーにあるロティサイマイショップの様子。
なお、タイの薄い平焼きパンのロティ (โรตี) は、以下を参考に ...