ソムオー (ส้มโอ) は、タイの代表的な果物。最近のソムオーは、非常に美味しくなりました。優しい香り、ひと粒ひと粒の優しい歯ごたえ、そして溢れる果汁は、甘すぎず、酸っぱすぎず、何とも言えないバランスの取れた果物。食べ始めるとパクパク、パクパク 55555 ...
ソムオーは日本のみかんのように、タイ国内のそれぞれの地域毎に代表的な品種があります。果肉が赤い/黄色い、果汁が多い/少ないなど ... いろいろな品種があります。そして、タイ人の好みもいろいろ。甘くてジューシーなソムオーだけが好まれるわけではないようです。
以下の写真は、街中のソムオー専門屋台の様子ですが、剥き身にしてパック詰めで売っています。
パック詰めソムオーは、ソムオー専門屋台に限らず街中のいろいろな店で売っています。なお、黄色い果肉のソムオーが圧倒的に多いでしょう。パックの中身のボリュームによりますが、最近のバンコクの相場で 80〜100バーツが多いと思います。
剥き身にしてパック詰めのソムオーが街中に溢れているにも関わらず、丸い果実のソムオーを買う方々が一定数いるのです。当然、自分で皮を剥いて食べるのです。かくいう私も、相当数のソムオーの皮剥きをしてます。剥きながら食べるのも乙なもの。ところで、我が家の嫁は、丸い果実のソムオーを自分から買うと言ったことが一度もありません。普通のタイ人と同じでパック詰め専門です。55555 ...
丸い果実のソムオーは、朝市の屋台やタラートで売ってますが、どちらもソムオーのみを専門で扱う形態が多いようです。
もちろん、丸い果実のソムオーは、スーパーマーケットでも売っています。英語表記で「Pomelo：ポメロ」と書いてあるかな？
とある日のスーパーマーケットの様子を紹介します。この日は、果肉が赤いソムオーもありました。
果肉が黄色いソムオーは、ソムオー・カオテンクワー (ส้มโอขาวแตงกวา)
白いキュウリと言う名前のソムオー。果実は丸くて若干小ぶり。果肉は柔らかい黄白色〜黄金色。しまった果肉でジューシー、サクサク系で食べごたえがあります。苦味がなく、わずかに酸味があります。中部地方のチャイナート県の代表的な果物。最近、非常に人気のある品種です。
果肉が赤いソムオーは、ソムオー・タプティムサイアム (ส้มโอทับทิมสยาม)
サイアムのルビーと言う名前のソムオー。果実は上部が突起している楕円形。名前のようにルビーのような赤い果肉。香りがよく、柔らかい果肉で、苦味がなく甘くジューシーな味わいです。ただし、値段が高いですね。南部地方のナコーンシータマラート県の新品種のソムオーとのこと。
タイには、他にもピンク色の果肉のソムオー・トーンディー (ส้มโอทองดี) を始め、たくさんの品種があります。ソムオーの生産量と品種の数は世界一との話もあるようです。多分、売り場の広い Lotus などのスーパーマーケットなら幾つかの品種を並べて売っているかもしれません。機会があるなら食べ比べるのも面白いかも？
こぼれ話
以下の写真をみてください。GI と書いてあるシールが貼ってあります。タイには GI (Geographical Indication) 制度なるものがあります。農業および農産加工品をはじめタイ全国の名産や特産など、その土地で育まれた地域ブランドの価値を保護する制度です。このシールは GI 認定の証。
一部のスーパーマーケットやデパートの高級品を扱う売り場で見ることができます。このシールが貼ってあると値段が高い傾向があります。興味のある方は、タイ国政府観光庁 (TAT) 「amazing THAILAND」の以下の URL を参照のこと。タイの各地域の GI 認定のソムオーが分かります。
https://www.thailandtravel.or.jp/gi-product/
北部地方のピチット県のソムオー・ターコーイ (ส้มโอท่าข่อย)、中部地方のナコーンパトム県のソムオー・トンディー (ส้มโอทองดี) などなど
