ミヤンプラートゥー (เมี่ยงปลาทู) のセットを見つけたので紹介します。
タイ北部地方や中部地方に古くから伝わるミヤンカム (เมี่ยงคำ) なる料理があります。チャプルーの葉でいろいろな具材を包んで食べるおやつ料理です。ミヤンプラートゥーをざっくり説明すると、このミヤンカムを応用して、具材に庶民の魚であるプラートゥー (ปลาทู) とたくさんのハーブ、そして米粉の麺であるカノムジーン (ขนมจีน) を入れ、チャプルーの葉の代わりにグリーンリーフレタスで巻いて食べる料理がミヤンプラートゥー (เมี่ยงปลาทู) です。プラートゥーとハーブのレタス巻きサラダとも言えそうです。そうそう、グリーンリーフレタスの代わりに白菜もありです。なお、ミヤンカムは以下を参照願います。
以下の写真が、今回買った袋入りのミヤンプラートゥーのセット、120バーツ也。
まず始めに ...
セットの袋の中身を紹介します。なお、売り手により違いがあるので承知願います。
パッカーホーム (ผักกาดหอม)‐グリーンリーフレタス
パッカーカーオ (ผักกาดขาว)‐白菜
バイチャプルー (ใบชะพลู)‐チャプルーの葉
パクチーファラン (ผักชีฝรั่ง)‐ノコギリコリアンダー
ホーラパ- (โหระพา)‐スイートバジル
サラネー (สะระแหน่)‐タイミント
パッパイ (ผักไผ่)‐ベトナムコリアンダー
トゥアファクヤーオ (ถั่วฝักยาว)‐ささげ
カノムジーン (ขนมจีน)‐米粉の麺
プラートゥー・トート (ปลาทูทอด)‐油であげたプラートゥー
ナムチム・ミヤンプラートゥー (น้ำจิ้มเมี่ยงปลาทู)‐つけダレ
この中で面白いハーブがベトナムコリアンダーでしょうか? 英語でラクサリーフ、タイ語でパッペーオ (ผักแพว) とも言います。苦味と辛味を持つ独特な香りのハーブです。以下の写真がベトナムコリアンダーの葉の様子です。
なお、グリーンリーフレタスまたは白菜と2〜3種の適当なハーブ、カノムジーン、プラートゥー、そしてナムチム (น้ำจิ้ม) の「付けダレ」があればミヤンプラートゥーは成立します。用意する材料は作り手次第です。
次に下ごしらえですが ...
例えば、ホーラパ-やサラネー、パッパイは茎付きの状態で入っているで傷んでいる葉もあります。食べれそうな葉だけを選んで水洗い。「取りあえず、たくさん入れるので食べれそうな部分だけを使って!」がタイスタイルなのです。そう考えれば腹も立ちませんよ。55555 ... その他の野菜も綺麗に水洗いします。
以下の写真は、下ごしらえが完了した状態です。
以下の写真は、カノムジーンとプラートゥー・トートの様子。120バーツだけあって首が折れている状態でも 20cmオーバーの巨大プラートゥーでした。
以下の写真は、食べやすいようにプラートゥーの骨を外した様子。
以下の写真は、付属のナムチム・ミヤンプラートゥーの様子。シーフード料理に使うつけダレのナムチムシーフードをちょっと甘めにして、細かく砕いたピーナッツを加えた感じ。甘い/酸っぱい/辛い味のつけダレです。砕いたピーナッツを入れるのは、ミヤンカムの名残りだろうか? ナムチム (น้ำจิ้ม) とは「つけダレ」のことですが、作り手次第でいろいろなバリエーションがあります。
さて食べ方ですが ...
グリーンリーフレタスに好みのハーブ、カノムジーン、プラートゥーを乗せ、つけダレをかけて巻いて食べるだけと至ってシンプル。つけダレが良い具合にカノムジーンにまとわりつくのです。適度にお腹が膨れ、なかなか良い仕事をするのがカノムジーンなのです。そうそう、長いノコギリコリアンダーや大きな白菜を乗せるなら、適当なサイズに手で千切ると良いでしょう。
今回のセットには、バイチャプルーの葉と白菜も入っているので、これらの野菜で巻くこともできますね。
たくさんのハーブの香りとプラートゥーのうま味のハーモニー。そして、カノムジーンは絶妙なアシスト役。誰が思いついたのだろう? 非常に美味しい料理です。是非とも挑戦してみてください。
こぼれ話
タイでは、レタスと言えばグリーンリーフレタス。いろいろと重宝する野菜です。そして、カノムジーンは街中の屋台でも簡単に買えます。プラートゥーの代わりに別な魚や肉などアレンジを加えるのもあり。グリーンリーフレタスとカノムジーンを使った貴方流のレタス巻きサラダをお試しください。日本の焼肉のタレやイサーンのナムチムジェオを使った焼肉レタス巻きも面白いと思いますよ。マヨラーならマヨネーズもありかも ...
以下、参考情報です。