カノムファクブア (ขนมฝักบัว) とは、パンダンの葉の香り、ココナツミルクの風味、もちもち感のあるほんのり甘い菓子。カノム (ขนม) とは「お菓子」、ファクブア (ฝักบัว) とは「蓮の実(蓮台)」の意味。
カノムファクブアとは、蓮台のような見た目からのネーミングなのだろうか? なお、カノムバイブア (ขนมใบบัว) と言う名前もあります。バイブア (ขนมใบบัว) とは蓮の葉のこと。なるほど、蓮の葉にも見えますね。
カノムファクブアは、もち米粉/米粉/中力粉などの混合粉とパームシュガー、ココナッツミルク、パンダンの葉 (バイトゥーイ:ใบเตย) の絞り汁を混ぜたパンケーキのような硬さの生地を低温の油でファクブアをイメージしながら浮かべる感じでゆっくり火を通して作ります。まさに、油で揚げて作ったパンケーキのようなイメージかもしれませんね。
なお、パンダンの葉の絞り汁を使わなければ粉の色のままのカノムファクブア、バナナや紫イモを潰して生地に入れたカノムファクブアもあるとのこと、素朴な風味と食感の昔ながらのタイのお菓子なのです。最近はあまり目にする機会が無くなったようで、年配の方には懐かしいお菓子のようですね。
似たようなお菓子で油を使わずに焼いて作るカノムクロックバイトゥーイ (ขนมครกใบเตย) があります。