チャーノム タイ茶はミルクティーで ...

チャーノム タイの飲み物

チャーノム (ชานม) とは、タイ茶のミルクティーのこと。チャーノムイェン (ชานมเย็น) とは、タイ茶のアイスミルクティー。バンコクの街中には冷たい飲み物を扱っている飲み物屋台や店がたくさんある。バンコクの街中ならチャーノムイェンを探すのにそれほど苦労することはない。今では、タピオカやゼリー入りのシャレた容器に入れ高額で販売している小奇麗なショップも溢れている。シーロムでも 10 バーツで飲めた時代は過去のもの。55555 ...
かつて、アイスミルクティーだと言われて始めて口にしたチャーノムイェン、その強烈な甘さ、不思議な香りと色に非常に驚いたものである。この飲み物はアイスミルクティーとは呼べない、別な飲み物 ... チャーノムイェンと思ったものである。

チャータイ

タイ茶は、タイ語でチャータイ (ชาไทย) である。ノム (นม) とは「ミルク」、イェン (เย็น) とは「冷たい」の意味である。なお、チャーチャーノムチャータイチャーイェンも、コンデンスミルク(加糖練乳)入りの甘く冷たい「チャーノムイェン」を指すのである。一般的な紅茶を指す場合はチャーダム (ชาดำ) やチャーファラン (ชาฝรั่ง) である。「黒い茶」「西洋の茶」の意味である。
緑茶はチャーキアオ (ชาเขียว) である。「緑の茶」の意味である。温かいものが欲しい場合には「熱い」の意味であるローン (ร้อน) を付けなければならない。例えば、日本食のレストランで温かい緑茶が欲しい場合には、チャーキアオローンである。ローンを付けないと、冷たい緑茶が出てくるのである。多くのタイ人はチャータイはアイスで飲むものであり、ホットで飲むことはまず無いと思う。

チャーノム
チャーノムイェンを提供する屋台

チャトラムーとタイ茶(チャータイ)

タイ茶(チャータイ)と言えばチャトラムー (ChaTraMue:ชาตรามือ) と言われるほど、非常に有名なブランドである。お土産に利用する方も多いはずである。チャトラムーが、本来の茶色の紅茶にタイ人受けの良いオレンジの着色と独特の香りを付けたのが始まり、綺麗なオレンジ色こそがチャータイがタイ人に支持された大きな要因とのこと。これがチャトラムーのレッドラベル(オリジナル)である。その後、ミルクとの相性を考えレッドラベルよりもさらに濃厚抽出可と強烈な香りに改良されたのがゴールドラベルである。このゴールドラベルの茶葉缶を開けると部屋中がバニラの香りに包まれる。チャトラムーの工場はタイ北部にあり、チェンマイ、チェンライ、ランパーン、メーホンソーンなどの北部茶農園で収穫されたアッサム種の茶葉を用いて紅茶や緑茶を製造しているとのこと。なお、ゴールドラベルは値段が高いので、ほとんどの屋台では昔ならがのレッドラベルを使っていると思われる。

バンコクには、チャトラムーの店もたくさんあり、私も時々チャータイ(チャーノムイェン)を買ったりもする。タピオカやゼリーが入っていないチャーノムイェンである。最近の日本茶人気の影響と思うが、緑茶系にも人気がある。チャーイェン界隈では、オレンジ vs グリーンの様相である。そして、チャトラムーにもグリーンの着色とジャスミンの香りを付けたチャーキアオノム (ชาเขียวนม) がある。チャーキアオノムとは、もちろん甘いミルク入りのアイス緑茶、チャーキアオノムイェンである。

チャーノム
チャトラムーのチャータイ(チャーノムイェン)

チャトラムーのゴールドラベル(茶葉タイプ)

我が家には嫁が知人から貰ったチャトラムーのゴールドラベルがある。缶入り 450 g の茶葉タイプ。

タイ茶
チャトラムーのゴールドラベル(茶葉タイプ)

以下の写真が、ゴールドラベルの茶葉。一般的な紅茶用の茶こしが使えない。何故?茶葉が粉なのである。

チャータイ
ゴールドラベルの茶葉

先日、チャトラムーの店をのぞいたところ、小さい「布製の茶こし」を発見。早速、購入。
ホットで飲むには、2g(ティースプーン1杯)に対して、200 ml のお湯。大体、マグカップ1杯分である。

チャータイ
「布製の茶こし」にティースプーン1の茶葉を入れ、お湯を注いだ様子

一般的な紅茶のようにブラックでは飲む気にはなれない。何故?不味いのである。ブラックで飲みたいなら「Twinings」や「PG tips」などのチャーファランにすべきである。コンデンスミルクやエバミルク(無糖練乳)、砂糖を加えて始めてチャータイが成立するのである。チャトラムーのレッドラベルも同じである。

チャータイ
ブラックティーの状態

以下の写真は、コンデンスミルクを小さじ3杯を加えた様子。面白いようにオレンジ色になるのである。牛乳やエバミルクを入れるとさらに良し。何とか飲めるようになる 55555 ...

チャータイ
コンデンスミルクを入れた状態(オレンジ色)

以下の写真は、最近発売されたコンデンスミルクである。私はこれを愛用している。

加糖練乳
最近、発売されたコンデンスミルク

さて、このチャーローンだが、甘い飲み物が欲しくなった場合に作るようにしている。一人分のチャーノムイェンを作るのは面倒だからである。この茶葉タイプを消費するためコーヒーを我慢して気長に飲むことにしているのである。チャータイは「チャーノムイェン」で飲むもの、「チャーローン」は厳しいなあ〜 チャトラムーの茶葉タイプで困っている方、参考まで。。。55555 ...

チャーノムイェンのレシピ

屋台や専門店には、それぞれのレシピがあるはずだが、家庭で作るなら牛乳を使ったレシピが良いと思う。クラッシュアイスを入れた 16 オンス (473 ml) のコップを1杯分と想定。あくまで目安、参考まで。氷を入れるので、飲むタイミングで味が変わるし。。

チャトラムーの茶葉は、スーパーマーケットで買うことができる。なお、ゴールドラベルのみだとキツイのでレッドラベルと半分ずつ混ぜて使う方もいるらしい。

チャータイ
スーパーマーケットのチャトラムー(袋入り)

チャーノムイェン原液レシピ(約6杯分の量)
ホットとは違い相当に濃い目に淹れるのがポイント。薄いと美味しくない。
 ・乾燥タイ茶葉:約1カップ (100 g)
 ・お湯:3カップ (600 ml)
基本的な考え方は、乾燥タイ茶葉1に対してお湯3。乾燥タイ茶葉がお湯を吸うので 540 ml 程度の原液が取れることを想定。
鍋を用いて沸騰後のお湯に乾燥タイ茶葉を入れてかき混ぜて、7〜8分浸しておく。大き目の「布製の茶こし」で濾して完成。

チャーノムイェン1杯分のレシピ
 ・チャーノムイェン原液:90 ml
 ・砂糖:大さじ2
 ・コンデンスミルク:大さじ3(約 30 ml)
 ・牛乳: 60 ml
 ・エバミルク:30 ml
合計で約 210 ml である。氷を入れた 16 オンスのコップに注ぎ入れて完成。
ミルク系の量と甘味は各自調整のこと。

以下、タイ語の対応(参考まで)
コンデンスミルク(加糖練乳)= ノムコンワーン (นมข้นหวาน)
エバミルク(無糖練乳)= ノムコンジュート (นมข้นจืด)

こぼれ話
バンコクでチャーファランが飲めるところは、高級デパート内の「Twinings Tea Boutique」「TWG Tea」などの専門店とそれなりの喫茶店、そして、一流ホテルや一流レストラン。