タイでは、付け合わせの野菜として見かけることが多いブアボック (บัวบก) の話。和名は壺草、英名はゴツコラ (Gotu Kola) と言います。セリ科の植物なのでパクチーの親戚筋にあたるアジア原産のハーブ。特有の風味と少しほろ苦い味がします。長い茎のシャリシャリの食感が非常に面白いですよ。
脳を活性化し記憶力を高める効果、抗酸化作用、血行改善、利尿作用などもあり若返りのハーブと言われているらしい。皮膚疾患、下痢、風邪、高血圧、胃潰瘍、ストレス軽減、他にも多くの病気を治すことができると期待されてるとのこと。ゴツコラ (Gotu Kola) の名称でサプリメント [iHerbで買える Gotu Kola] にもなっているのです。肌のトラブル改善のために抽出エキスを配合したスキンクリームやスキンケア製品もありますね。
付け合わせの野菜として身近で使われる例を紹介しましょう。以下の写真はミークルック (หมี่คลุก) の付け合わせのブアボックとフードコートに用意してあった付け合わせの野菜を自分で取るスタイルのブアボックの様子。なお、茎が短くカットされていることが多いようです。長いと食べ難いからでしょう。
さてさて ...
ブアボックはタラートの八百屋やスーパーマーケットでも売っています。
以下の写真は、スーパーマーケットのブアボックの様子。タイ語でバイブアボック (ใบบัวบก)、英語で ASIATIC と書いてあるのですが、正しくはアジアティカ (ASIATICA) だと思います。学名が Centella asiatica だらかでしょう。なお、バイ (ใบ) とは「葉」のこと。
以下の写真は、朝市で買ったブアボックの様子。一束の量によりますが、10〜20バーツで買えます。
以下の写真は、水洗い後のブアボックの様子。自宅で食べるなら茎も美味しいので短くカットする必要はないと思いますよ。シャリシャリの食感を味わいましょう。
同胞諸君、アジア原産のメディカルハーブ、生のブアボックを上手に活用してみてください。サラダに入れるも良し。
こぼれ話
ブアボックのジュースは、ナームバイブアボック (น้ำใบบัวบก) と言います。ジュース屋台で見かけることがあります。以下、タイスタイルのパンダンの葉の香りと砂糖を加えた甘いブアボックのジュースの作り方の動画です。興味のある方は、参考にしてください。若い葉ではなく、しっかりした硬い葉を使うことがポイントです。
Youtube:https://www.youtube.com/watch?v=nZqoFMF0HkI
ブアボックのハーブティーは、チャーバイブアボック (ชาใบบัวบก) と言いますが、タイには冷たいジュースがあるので人気はないようです。通販なら見つかります。
そうそう、タイには「失恋したら、ブアボックのジュースを飲みましょう」というジョークがあるのです。ブアボックには体の傷を癒やす効果があるからですが、心の傷を癒やす効果はありません。
以下、タイ公共放送 (Thai PBS) のブアボックの生産農家の動画。参考まで ...
YouTube:https://www.youtube.com/watch?v=ES_Gvdzsu04