最近になってとうもろこしのソムタム、ソムタムカオポート (ส้มตำข้าวโพด) の味を知りました。タムカオポート (ตำข้าวโพด) と呼ぶことが多いかな? カオポート (ข้าวโพด) とは「とうもろこし」のこと。ソムタムと言えば、青パパイヤの千切りの程良い酸味と食感を楽しむパパイヤサラダであって、ソムタムプーパラー派から見れば、タムカオポートはソムタムとは呼べないかもしれませんね。実は私もその一人でしたが ... 食べてみたら、タムカオポート、何とナント、とても美味しいではないか!
タムカオポートは、茹でたとうもろこしをタムタイ (ตำไทย) スタイルで作ることが多いようです。ナンプラーベースで、辛味が少なく、ちょっと甘めの味付けのソムタムがタムタイです。だから、タムカオポートは辛味耐性のない方でも食べれると思いますよ。辛味が好きな方にとっては、物足りなさを感じるかな?
なお、普通のソムタムなら街中の屋台やタイ飯などの多くのレストランのメニューにありますが、タムカオポートはないかもしれません。ソムタム専門店や観光客で賑わうエリアのレストランになら高い確率であると思います。かつては、辛いソムタムが食べれない観光客用のメニューではと思っていましたが、最近は若いタイの方もオーダーしている姿を見かることが増えました。
タムカオポートは、店によってとうもろこし以外に入れる具材も辛味も味も多少の違いがあります。使うとうもろこしは、黄色いスートコーンが多いと思いますが、もちトウモロコシもあるかもしれませんね。スートコーンは、カオポートワーン (ข้าวโพดหวาน) と言います。もちトウモロコシは、カオポートカオニャオ (ข้าวโพดข้าวเหนียว) と言います。
以下の写真は、ゆで卵にした塩漬けアヒルの卵、カイケムが乗っているスタイル。
タムカオポートは、変わり種のソムタムと言うより「とうもろこしにはこんな食べ方もあるんだ〜」と思わせる美味しいサラダです。お腹も膨れますよ。是非、一度お試しあれ!
ところで、タムカオポートは見方を変えれば、トマト入りのヤムカオポート (ยำข้าวโพด) でしょう。ヤム (ยำ) とは「和える/サラダ」の意味。ヤムの一般的なドレッシングは、生唐辛子や乾燥唐辛子とニンニクをクロック(調理器具の石臼)で潰し、ナンプラーとマナーオの絞り汁に合わせ好みの量の砂糖を加えて作ります。酸味、塩味、甘味のあるドレッシングです。クロックを使わずとも、みじん切りにして包丁の腹で軽く押し潰すもありでしょう。タムタイの味付けも似たような材料ですよ。自分好みのヤムカオポートに挑戦するのも面白いと思います。なお、セブンイレブンやスーパーマーケットには、真空パックのとうもろこしも売っています。