ムーサテ (หมูสะเต๊ะ) のムー (หมู) は「豚肉」、サテ (สะเต๊ะ) とは「東南アジアで人気のある串焼き料理」のこと。だから、ムーサテとは「豚肉のサテ」のこと。作り手により違いがあると思いますが、豚肉の薄切りをココナッツミルクや牛乳、クミンやコリアンダーなどのスパイス、さらにカレー粉を入れて砂糖や醤油などで軽く味付けしたタレに漬け込みます。このタレに漬け込むことで豚肉が柔らかくなるのです。串打して焼いた後、甘めのカレー風味のつけダレをたっぷり付けて食べる料理です。スパイスやココナッツミルク、豚肉の焼けた独特な香りが食欲をそそります。
つけダレをナムチムサテ (น้ำจิ้มสะเต๊ะ) と言います。作り手により違いがありまが、パネーンカレーやマッサマンカレーのルーに細かく砕いたピーナッツを入れてペースト状にしたような風味のつけダレです。パネーンカレーは、タイ語でゲーンパネーン (แกงพะแนง) 、マッサマンカレーは、タイ語でゲーンマッサマン (แกงมัสมั่น) と言います。どちらもタイを代表するココナッツミルクたっぷりの甘めのカレーです。
バンコクでは、フードコートや屋台村などで見かけることが多いと思います。基本的に 10本以上で注文しましょう。10本以上で注文すると、ナムチムサテやナムアジャー (น้ำอาจาด) と言う甘酢漬けの野菜が多く貰えるように感じます。
以下の写真がフードコートで出会ったムーサテの様子です。ナムチムサテとナムアジャーがありますね。このナムアジャーの酸味がなかなか良い仕事をするのです。食べてみれば分かります。ムーサテと交互にどうぞ!
ところで、本数が多いならムーサテのテイクアウトも可能でしょう。以下の写真がテイクアウトしたムーサテセットの様子。12本セットで 100バーツ也。この店は甘酢と野菜は別袋入りで、パンも付いているのですよ。ムーサテにパンを付ける店もあるのです。なお、店や屋台により違いがあるので悪しからず ...
以下の写真がテイクアウトしたムーサテセットをお皿に盛り付けた様子。付属の食パンは、私がトーストしました。トーストもナムチムサテを付けて食べるのですよ。ナムチムサテはたっぷり付けていただきましょう!
ところで、豚肉の代わりに鶏肉ならガイサテ (ไก่สะเต๊ะ) です。タイでサテ (สะเต๊ะ) と言えば、 豚肉のムーサテが一般的です。私が今まで食べたサテもムーサテが多いです。なお、イスラム系の方々は鶏肉のガイサテでしょうね。
ムーサテは、同じ豚串焼きのムーピンより小ぶりで肉が薄い場合が多いと感じますが、美味しいムーサテは豚肉が非常に柔らかく調理されています。食べたことの無い方は、是非お試しあれ!! 美味しいナムチムサテ(つけダレ)に出会えると良いですね。
以下はムーピンの話です。参考まで ...