「小じゃが」がブドウのように房状になっている果物、ロンコーン (ลองกอง) と言います。タイを代表する果物の一つです。色鮮やかなブドウのような良い見た目ではありませんが、味は良いですよ。ロンコーンが、市場に多く出回る季節は7月 〜 10月頃だろうか?
以下の写真は、ロンコーンを扱っている屋台の様子。房売りは量り売り、粒売りは一袋で価格が表示されているのが一般的。
以下の写真は、果皮を剥いたロンコーンの様子。果肉は乳白色の透明感があり、一般的に5つの房に別れています。
タイでは、ロンコーン・ヘーン (ลองกองแห้ง) と言う品種が人気。ヘーン (แห้ง) とは「乾いた」の意味。果皮を剥くと、中の果肉の表面が乾燥した感じの品種。熟した果肉は非常にジューシーで甘く、独特の風味があり美味しいですよ。ロンコーン・ヘーンには種子がほとんどないか、まったくありません。
そうそう、買ったロンコンは、果皮を水洗いした方が安心でしょう。重曹などを利用するものありです。特に房買いの場合、房をはさみなどで小分けにしてから洗いましょう。房の中に蟻などの虫が潜んでいることもありますよ。なお、果肉まで達している傷がある粒は食べないように。
こぼれ話
ロンコーンに似たような果物にラムヤイ (ลำไย) があります。ラムヤイとは「龍眼/ロンガン」のこと。市場に出回る季節が同じなので、両方を並べて売っている屋台もありますね。
以下の写真はラムヤイを売っている屋台の様子。ラムヤイは小枝の先に果実が実るので、その果実が付いている枝を纏めて売っていることが多いと思います。
なお、ラムヤイにも粒売りがありますが、ロンコーンと同じく袋詰めされてます。
以下の写真は、ラムヤイとロンコーンの果皮の模様の様子です。比べると違いますよね。参考まで ...
そうそう、ラムヤイの収穫時期になると、街中にナームラムヤイ (น้ำลำไย) と呼ばれる「龍眼/ロンガンのジュース」を売っている店が現れますよ。