カオマーク (ข้าวหมาก) とは、蒸したもち米をルークペーン (ลูกแป้ง) と言う専用の酵母でアルコール発酵させて作るタイの伝統的なもち米のデザートの一つです。ルークペーンは後述参照のこと。
カオマークはコンビニやスーパーマーケットでなら簡単に見つけることができます。しかし、タラートや朝市の屋台だとバナナの葉に包んで売っていることがあり、他のお菓子との区別が付かずに見過ごしてしまうことがあります。
以下の写真が、昔ながらのバナナの葉で包んであるカオマーク。カノムサイサイやカオニャオサンカヤーなども同じようにバナナの葉で包んであるため区別が付かないのです。
以下の写真は、朝市で見つけたビニール袋入りのカオマーク。最近では、ビニール袋やプラ容器に入れたスタイルが一般的でしょう。直ぐにカオマークであることが分かります。
以下の写真は、タラートで見つけたプラ容器に入れた3種類のもち米違いのカオマーク。例えば、黒もち米だから美味しいと言うことではないと思います。
黒もち米のカオマーク、黒米にはポリフェノールの一種の「アントシアニン」含まれているとのことですが ... 白いもち米のカオマークが一番美味しいかもしれませんよ。55555 ...
以下、コンビニやスーパーマーケットで売っている大手メーカーのカオマークを2種紹介します。
まずは、Petchburee ブランドのカオマーク。
スーパーマーケットなどで見かけるカオマークですね。少し、甘すぎるかな? 時々、味の不安定さを感じることがありますね。
次に、Rossukon ブランドのカオマーク。
セブンイレブンで買えます。入門向けには最適なカオマークかな? 味は安定していると思います。
Webサイト:https://sites.google.com/view/rossukonfermentedrice/
Webサイトには、砂糖や防腐剤を加えていな健康食品、アルコール度数が低く 0.38% 未満と書いてあります。また、いろいろなスイーツと合わせたり、冷凍したり、アイスと合わせたりする食べ方もあると書いてありますね。参考まで ...
カオマークの味ですが、初めて食べる方は酸味とニオイに驚くかもしれません。私も最初はアルコール発酵食品と知らずに食べさせられたので これ大丈夫?と思ったものです。アルコールの風味は焼酎に近いかな? 作り手(メーカー)よって米の硬さや甘み、アルコールの風味に違いがあります。また、同じ作り手でも個体によって違うと感じることがあります。さらには、寝かせた期間(アルコール発酵の進み具合)の違いだろうか? アルコールが強いと感じることもあります。私には嬉しいのですが 55555 ... とのことで、幼いお子さんやお酒の弱い方には注意が必要なのかもしれません。いずれにしても、ほのかな酸味と甘み、そしてお酒の香り。冷やして食べた方が美味しいですよ。
我が家の嫁は、このカオマークが大好きなのだと思います。スーパーマーケットで甘いお菓子を買おうと言っては、カオマークを選ぶのですよ。他にもあるのになぁ〜
同胞諸君も美味しいカオマークに出会えると良いですね!!
ルークペーンとは ...
一般的にはルークペーンですが、正確にはルークペーンカオマーク (ลูกแป้งข้าวหมาก) と言います。「カオマーク粉の団子」の意味です。基本的な作り方は、ニンニク、コショウ、ガランガルなどのスパイスやハーブをすり潰して米粉と水でよく捏ねて作った生地を丸めて、適切な温度と湿度で数日間放置。すると、米粉が培地となってカビや酵母などの食用微生物が繁殖するのですね。その後、日に当てて乾燥させて完成。なお、作り手や地域によってレシピも様々なようです。特に使用するスパイスやハーブの種類や割合が違うようです。なお、完成したカオマークの美味しさは、もち米の品種/品質や作り手の技量もさることながら、ルークペーンカオマークも関係あるでしょうね。
そうそう ...
ルークペーンカオマークがあれば、カオマークを自分で作ることもできますよ。Lazada や Shopee などの通販で買えるようです。YouTube で検索するとカオマークの作り方の動画もアップされています。
簡単に説明すると ...
もち米を少し硬めに蒸し上げて、粘りがなくなるまで良く水洗い。水洗いしたもち米とビニール袋に入れて上から叩き潰したり、クロック(調理器具の石臼)を使ったりして完全に粉末にしたルークペーンカオマークと良く混ぜ合わせます。必要なら砂糖も混ぜ入れます。小分けにしたいならば、小分け用のプラ容器などに入れて常温で発酵。使うルークペーンカオマークの量や条件にもよりますが、早ければ2日程度で食べられるらしい。寝かせる期間を長くすればアルコール発酵が進むと思います。
こぼれ話
Rossukon ブランドのカオマークには、ドンブリの絵があります。これはシェル チュアン チムの認定マークです。興味がある方は、参照願います。