タイのお菓子 カオラーム

カオラーム タイのお菓子

我が家の嫁が知人からカオラーム (ข้าวหลาม) を頂いたとのことで、私もご相伴にあずかりました。カオラームは、細い竹筒の節を利用して生のもち米と甘いココナッツミルクを詰めてバナナやパンダンの葉などを丸めて栓にして、直火焼きで炊いたもち米のお菓子です。いわゆる竹筒飯/竹飯でアジア圏に多くみられますよね。

カオニャオピン 焼き入れ風景
カオラームの焼き風景

以下の写真のように、竹筒を割って食べるのですが、もち米には、竹の香りと竹の内側の薄皮が付いてきます。薄皮も一緒に食べます。この薄皮がオブラートのような働きをするので、もち米が竹から直ぐに剥がれるし、手にも付かずに食べやすくなるのです。竹筒の硬い表皮を剥ぎ取り竹肉を薄くした状態にしてあるカオラームもあります。簡単に割れるので食べやすいです。なお、白いもち米だけで作れば白い色のカオラームになります。

カオラーム
カオラームは竹筒を割って食べるのです
竹の内側の薄皮が付いている様子
カオラーム
硬い表皮を剥ぎ取り竹肉を薄くしたカオラーム

我が家の嫁の田舎 (タイ北部地方) のカオラームは、もち米と水、そして少量のココナッツミルクと砂糖を入れて作っていたらしく、甘くないのでお菓子ではないとのこと。10日以上は日持ちするらしく子供の頃は食べていたとのこと。携帯性と保存性の良いカオニャオなのです。そうそう、バンコクで初めて食べたカオラームが甘いので驚いたらしい。なお、カオラームは地域行事やお正月などに合わせて作る地域もあるようですね。

カオラームですが、私の周りでは最近はめっきり見なくなったように感じます。作るも売るも食べるも、それなりに手間のかかる菓子だからかな? そうそう、先日 ICONSIAM で見かけたのですが、その後は見かけませんね。私はタイに来た当時に何度も食べていますが、家に持ち帰ってまで食べたいと思うお菓子ではなかったのです。甘いもち米そのものですし、手間も、ゴミも ...

カオラーム
カオラームの引き売り屋台の様子

さてさて、今回頂いたカオラームですが、私が知っているカオラームとは全く違っていたのです。カオラームとは、手に持って食べることができるもち米との認識だったのですが ...
なーんと ... 太い竹筒の中にはとろり系のもち米、竹のスプーンまで付いているのです。早速、竹のスプーンで一口、お 〜 美味しい!! 美味しさに驚きました。家でも食べたいカオラームでした。55555 ...

カオラーム
とろり系のカオラーム
カオラーム
太い竹筒のカオラームとマグカップ
ごちそうさまでした 55555 ...

ところで、最近のフードフェスでは以下の写真のような太い竹筒を器にしたカオラームもチラホラと見られるようになりました。いろいろと工夫を凝らしているようです。

カオラーム
太い竹筒を器にしたカオラーム

カオラーム、まだ食べたことがない方、お試しあれ!!

なお、似たようなもち米のお菓子にカオニャオピンがあります。