街中の屋台や屋台村、フードフェスでよく見かけるタコ焼きのような焼き型で焼いているお菓子。カノムクロック (ขนมครก) と言います。米粉やもち米粉とココナッツミルクを使ったタイの伝統的なお菓子の一つ。
焼き型で焼いた半球状のカノムクロックを2つ合わせてタコ焼きのように球状にして1個になります。焼き立てならば、外はカリカリ、中はトロトロ、ココナッツミルクの強烈な風味と優しい甘さのある焼き菓子です。
外はカリカリ、中はトロトロのタネ明かし。実は、外側と中側の生地が違うのです。
外側の生地は、米粉ベースにもち米粉などの澱粉を水で溶き、少量のココナッツミルクと砂糖を加えて作りますが、一般的にはナムプーンサイなる魔法の水を加えるのです。この魔法の水を加えることでカリカリに焼き上がるのです。中側の生地は、ココナッツミルクに少量の米粉と砂糖を溶いて作ります。
焼き方は ....
外側の生地を焼き型に3/4程度流し入れて焼き始めます。頃合いをみて中側の生地を注ぎ足し、蓋をして蒸し焼きにして完成。だから、外はカリカリ、中はトロトロなのですよ。
以下の写真は、カリカリの羽根付きカノムクロック屋台。ナント、ハサミで切り分けるのですよ。
なお、日本のわけぎのようなトンホーム (ต้นหอม) を入れたり、コーンを入れたりする店もあります。
カノムクロックは、もちろんテイクアウト。バナナの葉で作った容器や紙製の箱などに店側が決めた数を詰めて販売するので値段もいろいろ。以下、参考まで ...
以下の写真の屋台は、12 個のカノムクロックを詰めて 40 バーツ。
以下の写真の屋台は、7個のカノムクロックを詰めて 20 バーツ。
初めて、カノムクロックを食べた時は、生焼け?と心配したものです。55555 ... 決して、生焼けではないので安心してください。カノムクロック、非常に美味しくて小腹が空いた時にも重宝するお菓子です。
こぼれ話
カノムクロックに似ているお菓子に「カノムクロックバイトゥーイ」があります。まったく別なお菓子です。