サンカヤー (สังขยา) には、カオニャオサンカヤーに入っている「タイ風カスタードプリン」とは別なタイプのサンカヤーがあります。パートンコーの屋台などで別売りで置いてある「タイ風カスタードクリーム」です。卵、ココナッツミルク、パームシュガーなどを材料にしてカスタードクリームに仕上げます。一般的なカスタードの材料である牛乳の代わりにココナッツミルクを使うのがタイ風ですね。
目にする機会が多いのは、緑色のサンカヤーバイトゥーイ (สังขยาใบเตย) だと思います。バイトゥーイ (ใบเตย) とは「パンダンの葉」のこと。パンダンの葉の絞り汁を入れて作ります。
私はこのサンカヤーバイトゥーイが大好きです。バイトゥーイの香りが好きなのですね。
以下の写真は、パートンコー屋台で買ったパートンコーとサンカヤーバイトゥーイ(パンダンの葉のカスタードクリーム)の様子です。このボリュームなら別売りで1個 10バーツ程度。
トーストと一緒に食べれば、カノムパンピンサンカヤー (カスタードクリーム乗せトースト:ขนมปังปิ้งสังขยา) ですね。カノムパンピン (ขนมปังปิ้ง) は、焼いたパンの意味で「トースト」のこと。ピン (ปิ้ง) は「焼く」の意味です。焼いてないパンなら、カノムパンサンカヤー (ขนมปังสังขยา) です。
以下の写真は、焼いたパンなのでカノムパンピンサンカヤーバイトゥーイ。
以下の写真は、焼いてないパンなのでカノムパンサンカヤーバイトゥーイ。パンにもバイトゥーイの色が付いているタイプ。
作り手による違いが当然ありますが、練乳や砂糖が多く入っていて甘すぎるモノもあるかも ... ここはタイランド! 55555 ... 昔に比べれば、タイランドのお菓子や飲み物類も甘さ控えめにはなってきているのですが ...
ところで、スーパーマーケットには「サンカヤーバイトゥーイの素」が売っています。こちらは、熱いお湯を入れてかき混ぜて完成ですよ。驚きですよ。
以下の写真は「サンカヤーバイトゥーイの素」から、実際に作って見たサンカヤーバイトゥーイとそれをふんだんにかけたカノムパンピンサンカヤーバイトゥーイです。
以下の写真は、スーパーマーケットの makro で見つけた「Best Foods」ブランドのサンカヤーバイトゥーイ。業務用かな?
「Best Foods」ブランドのサンカヤーバイトゥーイの様子。少し、塩っけがある味ですね。
サンカヤーバイトゥーイ好きの方、是非お試しあれ!
なお、材料の違いでいろいろなサンカヤーがあります。茶色のサンカヤーは、サンカヤーチャータイ (สังขยาชาไทย) です。パンダンの葉の絞り汁の代わりにタイの紅茶を使っているので、紅茶の風味があります。紫色のサンカヤーは、サンカヤーマンムアン (สังขยามันม่วง) 。これは紫芋のサンカヤーです。他にカボチャもあったり... それは万国共通ですよね。
さてさて ...
卵だけしか使わない、色付けしていないサンカヤーはサンカヤーカイ (สังขยาไข่) と言います。カイ (ไข่) は「卵」のこと。卵のカスタードクリームの色って、クリーム色のイメージですよね? ところが、サンカヤーカイの色は、何と ... オレンジ色なのです。なお、タイ語で卵の黄身はカイデーン (ไข่แดง) と呼びます。デーン (แดง) は「赤」の意味。タイでは一般的にお菓子に使う卵は、アヒルの卵なのです。そしてアヒルの卵の黄身の色は赤いのですね。だたし、着色料を使ってオレンジ色を強調していることもあるようです。鶏卵を使ったクリーム色のサンカヤーカイもあります。
こぼれ話
以下の写真が、バイトゥーイ(パンダンの葉)です。タラートなら見つけることができるかもしれません。