この頃「海ぶどう」を見かけることが増えました。タイ語でサーラーイプアンアグン (สาหร่ายพวงองุ่น) と呼ばれています。サーラーイ (สาหร่าย) は「海藻」、プアン (พวง) は「房」、アグン (องุ่น) は「ぶどう」の意味。日本の「海ぶどう」の名称からタイ語でも「ぶどう」を使っていると思われます。
街中によくあるタイオリジナルの寿司屋台、屋台村のシーフード系、デパートやスーパーマーケットのフードフェスなどで売られていることが多いようです。基本はパック詰めスタイル。パックの大きさ、中身の量で値段が違いますが、バンコクの相場なら 50バーツ 〜 100バーツ程度だと思います。以下、参考まで ...
以下の写真は、中サイズのパックの半分程度の量の「海ぶどう」を洗った後の様子。ゴミなどが付着しているので必ずに水で1〜2度洗ってください。残っている塩っけの確認も必要でしょう。なお、茎付きが多いと思います。我が家の嫁は茎が磯臭いと感じるようなので、茎を外すようにしています。嫁は北部の生まれなので磯臭さが苦手なようなのです。傷みのチェックもお忘れ無きように!
以下の写真が、やっぱり感のある付属の赤色のナムチムシーフード。魚介類と同じシーフードの扱いなのです。作り手や食材により辛さに違いがあることは普通のことなのですが、赤色は辛すぎる場合があるので注意しましょう。ナムチムとは「つけダレ」のこと。個人的には赤色より辛味の少ないサッパリ感のある緑色のナムチムシーフードの方が合うと思うのですが ...
以下の写真は、ポン酢を切らしていたので、キッコーマンの刺し身醤油とマナーオの搾り汁で作ったつけダレ。これで、十分美味しいですよ。
タイで「海ぶどう」が食べられるようになったのは、完全に日本食ブームの影響からだと推測できますよね。タイの海は暖かいので天然の「海ぶどう」が生息していますが、王立開発プロジェクト委員会 (the Royal Development Projects Board : RDPB) 主導の下、今では各地で養殖が行われているようです。その養殖の「海ぶどう」の生産量がアップして市場に出回るようになったのでしょう。
同胞諸君、もし「海ぶどう」を見つけたら挑戦してみてください。なお「海ぶどう」は冷蔵庫には入れないように。2〜3日なら常温で OK のようです。
以下、タイ公共放送 (Thai PBS) の「海ぶどう」の養殖場の動画。参考まで ...
YouTube :https://www.youtube.com/watch?v=UQbvId9cVGU
こぼれ話
一般的にサーラーイと言ったら中国からの輸入品と思われる丸い形の乾燥海苔のこと。この海苔を浮かべた卵豆腐と豚のつみれの中華風スープしか思いつきません。ゲーンジュータオフーサーラーイ (แกงจืดสาหร่าย) と言います。辛くないスープで、子供用のスープです。