街中の漢方系の薬屋や中華系の乾物屋の店先でよく見かけるキウイのような形の焦げ茶色の果実。「これは何だろう」と思う方も多いと想像しています。タイ語でローハンクアイ (หล่อฮังก๊วย/หล่อฮังก้วย) と言います。潮州系の「羅漢果」の発音 (lo-hang-guê) がタイ語になっているようです。日本語でラカンカ、中国語のローマ字表記なら LO-HAN-KUO または LUO-HAN-GUO、ローハンクオですね。英語圏では Monk fruit と言います。中国南部からタイ北部が原産のウリ科の植物。緑色の果実ですが、乾燥すると焦げ茶色に変わるのです。
抽出したエキスは、ステビアと同程度の甘さがあり、砂糖の代わりの甘味料になり得るので、糖尿病患者でも使えるのです。カロリー&糖類ゼロのキャッチコピーで売っている『ラカントS』は、この羅漢果のエキスから作らているのです。羅漢果について詳しく知りたい方は、サラヤ株式会社の「羅漢果の魅力」を参考にすると良いでしょう。
URL:https://lakanka.jp/
中国では古くからの漢方薬の扱いです。咳、喉の痛み、痰を和らげる効果以外にも胃腸障害、便秘などの治療にも使われているとのこと。煎じ方は至って簡単。1リットルの水に対して、乾燥した羅漢果1個を外皮ごと荒く砕いて、30分程度弱火で煮出して完成。なお、乾燥した羅漢果は振ると中の果肉が収縮しているのでカラカラと音が聞こえます。
ところで ...
タイ北部も原産地なので山間部での栽培が可能なようですが、商業ベースでの栽培には至っていないのです。とのことで、現在、流通している羅漢果は中国からの輸入品です。チャイナタウンのヤワラーに行くと、簡単に見つかります。大通り以外でもタラートの中では、以前にも増して扱っている店が増えています。羅漢果を煎じて飲んでみたい同胞諸君は、是非お試しください。
10個で 100バーツ〜10個で 180バーツ、1個売りなら 12バーツ〜20バーツとサイズや品質で値段に幅があります。なお、箱入りも売っています。