タイのサクサク小魚の唐揚げ プラーシウトートグロープ

プラーシウトートグロープのアイキャッチ タイ料理

タイには、カリカリ/サクサクに揚げた小魚の唐揚げがあります。美味しいので紹介します。プラーシウトートグロープ (ปลาซิวทอดกรอบ) またはプラーシウトート (ปลาซิวทอด) と言います。プラーシウ (ปลาซิว) とは「小さな淡水魚の総称」、トート (ทอด) とは「油で揚げる」、グロープ (กรอบ) とは「カリカリ/サクサク」の意味。ほんのり塩味でサクッとした食感。もちろん、カルシウム豊富。おやつ、ご飯のおかず、ビールのつまみにも ... これが実にウマい! 

以下の写真がプラーシウトートグロープの販売風景。バンコクなら朝市や屋台村、屋台フェスなどで見つけることができます。一般的に 50バーツの袋詰め、100バーツの袋詰めのような販売スタイル。

プラーシウトートグロープの袋詰めの販売風景
プラーシウトートグロープの袋詰めの販売風景
プラーシウトートグロープの販売風景(量り売り可)
プラーシウトートグロープの販売風景(量り売り可)

以下の写真がテイクアウトした袋詰めのプラーシウトートグロープ。

テイクアウトした袋詰めのプラーシウトートグロープ
テイクアウトした袋詰めのプラーシウトートグロープ

丸干しのプラーシウを綺麗に洗い、味付きの唐揚げ粉をまぶして、油でサクサクになるまで揚げた料理です。私の場合、食べ始めると止まらなくなるのです。55555 ...

プラーシウトートグロープ
プラーシウトートグロープ

同胞諸君、もし見つけたら是非、挑戦願います。そうそう、ノンタブリー市場には専門店があったはずなので、機会があれば探してみてください。

プラーシウとは ...
小さな淡水魚の総称で、たくさんの種類があり、その多くはコイ科に属するようです。中には観賞用として取引されている品種もあるとのこと。コイ科に属するプラーシウで食用とされているのが、プラーシウアーオ (ปลาซิวอ้าว) とプラーシウヌアットヤーオ (ปลาซิวหนวดยาว) の2種類。なお、その他のプラーシウが食べれないわけではありません。そして、コイ科以外には、プラーシウゲーオ (ปลาซิวแก้ว) があります。このプラーシウゲーオに人気があるのです。
以下の写真がプラーシウゲーオ。ゲーオ (แก้ว) とは「ガラス」の意味。体長は4センチ程度の透明感のある綺麗な魚です。イサーン地方では、いろいろな料理や加工品に使われているとのこと。今では、多くの貯水池やダムに放流され、プラーシウゲーオ漁が盛んに行われているのです。

プラーシウゲーオ
プラーシウゲーオ

こぼれ話
そうそう、タイ料理は肉を使った料理が多いと感じている方が多いかもしてませんが、元々は、日本人と同じく魚介類がメインの食文化。もちろん、内陸部では淡水系でしょう。しかも日本の淡水魚とは違い、種類も豊富な上に巨大魚も ... 今でも、バンコク郊外や地方のタラートでは、川魚の干物を扱っている店がたくさんあるのです。タイの食文化の変化を表している面白い文章を見つけたので紹介しましう。
「昔、貧しい人々はエビ、貝、カニ、魚を食べていました。裕福な人は豚肉、キノコ、アヒル、鶏肉を食べていました。今、裕福な人はエビ、貝、カニ、魚を食べます。貧しい人々は豚肉、キノコ、アヒル、鶏肉を食べます。」

ところで、雷魚の塩焼きプラーチョンパオグルア (ปลาช่อนเผาเกลือ) は、身質が締まっていて美味しいですよ。焼き魚は調理師の腕次第ですが ... パオグルア (เผาเกลือ) とは「塩焼き」の意味。腹に近い部分に多少の臭みを感じることもありますが、バラマンディの塩焼きプラーガポンパオグルア (ปลากะพงเผาเกลือ) も同じでしょう。バラマンディは、正確なタイ語はプラーガポンカオ (ปลากะพงขาว:Asian seabass) で、タイの英語表記は Sea Bass が多いですね。バンコクの洒落たレストランだとバラマンディのメニューはあるけど、雷魚のメニューがないレストランもあります。さらには、シーフードレストランには水槽内で泳いでいることも ... その殆どは養殖魚です。タイでは、汽水域の養殖以外に淡水の養殖も盛んに行われているのですよ。もちろん、雷魚もナマズもティラピアも淡水養殖。

雷魚の塩焼きであるプラーチョンパオグルア
雷魚の塩焼きであるプラーチョンパオグルア

ちなみに、脂の乗りが良くて美味しいナマズは、プラーゴットカン (ปลากดคัง) と言う尾ビレが赤いナマズ。巨大ナマズの仲間で高級魚。トムヤムスープのトムヤムプラーゴットカン (ต้มยำปลากดคัง) は美味しいですよ。参考まで ...

トムヤムプラーゴットカン
トムヤムプラーゴットカン