直近のマイブームは、プッサージーン・チュアム。プッサー (พุทรา) とは「ナツメ」の総称、ジーン (จีน) とは「中国」のこと。タイにもいろいろな品種のナツメがあるのですが、古くからタイにある中国原産のナツメの品種の総称をプッサージーン (พุทราจีน) と呼ぶのです。チュアム (เชื่อม) が料理に付く場合は「甘露煮」を指します。だから、プッサージーン・チュアム (พุทราจีนเชื่อม) とは「ナツメの甘露煮」です。ちなみに、タイ語でとろみのあるシロップは、ナム・チュアム (น้ำเชื่อม) と言います。

ナツメは中国では古くから食用とされており、漢方や薬膳にも使われ「1日3粒のナツメを食べると年をとらない」と中国では言い伝えられているとか。各種のミネラルを含み、特に女性にうれしい効果があるようで、中国の女性は好んで食べるとのこと。このナツメがタイでは非常に身近にあるのですよ。食べない手はないでしょ!
デザート系のタオトゥン屋台やナムケンサイの店には、プッサージーン・チュアムがあります。以下の写真は、タオトゥン屋台にあるプッサージーン・チュアムの様子です。

我が家では、甘味を抑えた豆乳(ナムタオフー)や甘味のない生姜湯(ナムキン)にプッサージーン・チュアムを入れて食べるのが好きです。プッサージーン・チュアムの甘くてもっちりとした食感がたまりません。

ところで ...
プッサージーン・チュアムには、紅色の乾燥ナツメを使います。タイ語で乾燥ナツメをプッサージーン・ヘーン (พุทราจีนแห้ง) と言います。中華系乾物屋なら高い確立で売っています。既に「ナツメの甘露煮」として売っている店もあります。なお、プッサージーン・ヘーンには、種ありと種なしがあります。自分で作ってみるのも面白いですよ。自分で作るなら種なしの方が楽ですね。



生食のナツメ(プッサー)について
インド原産のインドナツメの品種の総称はプッサーインディア (พุทราอินเดีย) です。インディア (อินเดีย) とは「インド」のこと。インドナツメは果物として、生食で食べることが多く中国原産のプッサージーンよりひとまわり以上大きいですね。なお、一般的には、プッサーアップー (พุทราแอปเปิ้ล) と呼ばれています。「リンゴナツメ」の意味。見た目が青リンゴのようだからでしょう。
以下の写真は、タイで人気があるインドナツメの品種のプッサーノムソット (พุทรานมสด) の様子。ノムソット (นมสด) とは「牛乳」のこと。インド種と台湾種の交配種らしい。



今年は、スーパーマーケットでも街中の屋台でも生食用のプッサージーンをよく目にします。その殆どは、中国からの輸入品なのです。タイ、シンガポール、マレーシアなどに輸出されているようです。


きめの細かい身質で、品の良い甘さがあり美味しいのですが ...
産地に不安を感じるのは私だけかな? 55555 ...
