もち米系のお菓子にカオニャオピン (ข้าวเหนียวปิ้ง) があります。カオニャオ (ข้าวเหนียว) は「もち米」、ピン (ปิ้ง) は「焼く」の意味。カオニャオピンとは、蒸したカオニャオといろいろな材料で作った餡、またはバナナの果肉などをバナナの葉に包んで炭火で焼いたお菓子です。バナナの葉の焼けた香りとカオニャオのおこげが何とも言えませんね。


カオニャオピンの作り方ですが ...
カオニャオは、砂糖を溶した甘いココナッツミルクに蒸したてのもち米を浸し、もち米にココナッツミルクを吸わせて作るのです。この方法で作ったカオニャオをカオニャオムーン (ข้าวเหนียวมูน) と言います。中に入れる餡には、例えば茹でたり蒸したりしたタロイモを潰し、ココナッツミルクと砂糖を合わせ、かき混ぜながら煮詰めて作ったプアッククワン (เผือกกวน) があります。紫色のサツマイモで作った餡ならマンムアンクワン (มันม่วงกวน)、緑豆から作った餡ならトゥアクワン (ถั่วกวน) でしょう 。クルアイナムワー (กล้วยน้ำว้า) と言う品種の生バナナの果肉のスライスをそのまま餡にするのもあり。中に入れる餡がカオニャオで隠れるようにバナナの葉で包みます。カオニャオに多少のおこげができる程度まで炭火で焼いたら完成。
カオニャオピンには円錐形になるようにバナナの葉で包んだスタイルとバナナの葉で簀巻き状にしただけの平べったい形のスタイルがあります。フードフェスなどでは、平べったい形のカオニャオピンが多いかもしれないです。なお、屋台によってはいろいろな餡のカオニャオピンがあります。


以下の写真はカイピン (ไข่ปิ้ง) も売っているカオニャオピン屋台の様子。このスタイルもよく見る風景ですよ。

以下の写真は円錐形のタロイモの餡入りのカオニャオピンの様子。

下の写真は円錐形の紫色のサツマイモの餡入りのカオニャオピン。紫の色鮮やかなグラデーションが面白いですね。

カオニャオピンの醍醐味はカオニャオのおこげでしょう。カオニャオピン、まだ食べたことがない方、お試しあれ!!

